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アンバー・クォ、過酷な銀幕デビュー作を笑顔で述懐

2011年3月13日 12:44

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台湾で絶大な人気を誇るアンバー・クオ
台湾で絶大な人気を誇るアンバー・クオ
(C)2010 AtomCinema/greenskyfilms/ All rights reserved

[映画.com ニュース] ビム・ベンダースが製作総指揮を務める映画「台北の朝、僕は恋をする」が、3月12日から全国で公開された。ヒロインを演じたのは、台湾で絶大な人気を誇る歌手で女優のアンバー・クォ。銀幕デビュー作を、どのような意気込みで臨んだのかに迫った。

アンバーが同作で演じているのは、書店員のスージー。恋人が仏パリへ留学した主人公カイは、寂しさをまぎらわすために書店へ足繁く通ってはフランス語の本を読んでいる。そんなカイが気になって仕方がないという役どころだ。脚本を読んだ当初は、独特な雰囲気を感じたものの、どのような作品になるのかわからなかったという。

「スージーの役柄は最初、自分に似ているなと思ったのですが、演じていて違うなと思ったところもありました。それは自分と他人との距離感で、とても閉じているところです。似ているところは、スタイルや服装や出かける場所。また、ひとりの時間を、何かを探して埋めて過ごすところも似ていますね」

撮影は夜が中心となり、アービン・チェン監督をはじめスタッフもクランクイン1カ月前から昼夜逆転の生活を心がけていたという。台湾では「夢の恋人」と形容されるほどの人気を誇るアンバー。撮影期間中は、午前中に歌手としての活動、午後から映画の現場に入ったそうで「明け方8時に終わることもありました。1、2時間しか眠れないまま活動しなければならなかったので、体は少しきつかったのですが、心の中ではすごく満足しているので、感動する気持ちが疲れを吹き飛ばしてくれました」と振り返った。

今後の活動についても、「俳優としてスクリーンに出たいという気持ちは、とてもあります」と意欲をのぞかせる。同作に出演したことにより、世界各国をめぐったことに触れ「たとえ言葉が違っていたとしても、やはり映画や映像で(隔たりは)すべて消えてしまうんだなと感じました」とニッコリ。だからこそ、「歌手としての活動もありますので、俳優とともに頑張っていきたいと思っています」と話している。

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