ありがとう&さようなら 舞台裏からひも解く歌舞伎座

2010年12月31日 10:30


千穐楽で最後の演目「助六由縁江戸桜」が 終わった直後の場内の様子
千穐楽で最後の演目「助六由縁江戸桜」が 終わった直後の場内の様子

[映画.com ニュース] 今年4月に建て替えのため、59年の歴史に幕を下ろした東京・銀座の歌舞伎座が“主演”を務めるドキュメンタリー映画「わが心の歌舞伎座」が、2011年1月15日から公開される。映画.comでは、4月30日の閉場式の様子から、ふだん関係者以外の立ち入りが許されない舞台裏まで、貴重な画像を独占入手した。

同作は、09年1月の「古式顔寄せ手打ち式」から10年4月30日の閉場式まで、16カ月間にわたる歌舞伎座さよなら公園に密着。初公開となる稽古(けいこ)風景はもちろん、市川團十郎、尾上菊五郎、片岡仁左衛門、坂田藤十郎、中村勘三郎中村吉右衛門、中村芝翫、中村富十郎、中村梅玉坂東玉三郎松本幸四郎という11人の珠玉の名優たちが語り手として登場する。

入手した画像は、歌舞伎座千穐楽で最後の演目「助六由縁江戸桜」が終わった直後の場内の様子から、閉場式カウントダウンの様子から、どれほど多くの人々に愛されてきたかの熱気が伝わってくる。さらに、館内にあった貴賓室、大道具の作業場、廻り舞台、楽屋前の廊下、歌舞伎稲荷大明神が、歌舞伎座が育んできた長い歴史を物語っている。

さらに、閉場後の花道や、御囃子や三味線を演奏する黒御簾から眺める舞台の様子を通して、歌舞伎ファンにとっては既に取り壊された第四期歌舞伎座への郷愁を感じるに違いない。第五期歌舞伎座の完成は13年春を予定。約2年に及ぶ“不在”期間の寂しさを埋めるためにも、全網羅された同作は必見だ。

わが心の歌舞伎座」は、2011年1月15日から全国で公開。

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