緒方貞子さん長男・緒方篤監督、「国境を越えた」長編デビュー作
2010年8月3日 11:34

[映画.com ニュース] 元国際連合難民高等弁務官・緒方貞子さんの長男で、映像作家の緒方篤監督が8月2日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で長編映画デビュー作「脇役物語」について会見した。
同作は、短編「不老長寿」がバンコク、ボストンなど各国の映画祭で高い評価を受けた緒方監督の初長編作。万年脇役ばかりの役者ヒロシが、突然訪れた恋に動揺しながらも、人生の主役は自分自身だということに気づいていく姿を描くラブコメディ。名バイプレイヤーの益岡徹が映画初主演を務め、永作博美、津川雅彦、松坂慶子らが共演する。
米国ハーバード大学、MITなどに学び、これまでもドイツやオランダ、米国で活動してきた緒方監督は、外国人記者からの質問にも流ちょうな英語で回答。前作の短編に続き長編でも喜劇を描いたことについて、「自分で脚本を書いているとついついコメディになってしまう。日本の社会は崩壊していて、自殺やイジメといった問題ばかり新聞で目にするけれども、その中でも年の違った人たちが、誤解もあるけれど仲良く楽しく暮らすことができるんだという人生賛歌として、希望を与える映画にしたかった。そうすれば映画から得るものがあると思ったし、エンターテインメントでありながら社会性のあるようなものを作りたいと思った」と話した。
6月に上海国際映画祭でプレミア上映されたのを皮切りに、アメリカ、韓国の映画祭などでも上映。「上海映画祭での上映でも、正しいところで笑ってもらえた。アメリカ、韓国、中国どこでも同じところで笑ってくれたのを見て、国境を越えた普遍的なコメディになったと思う」と胸を張った。
「脇役物語」は10月23日から全国順次公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント