オスカー候補アナ・ケンドリック「元カレに言えなかったことをぶちまけた!」
2010年3月19日 19:18

[映画.com ニュース] ジョージ・クルーニー主演の「マイレージ、マイライフ」(ジェイソン・ライトマン監督)でアカデミー助演女優賞にノミネートされた若手注目株アナ・ケンドリックが初来日。撮影やアカデミー賞授賞式の裏話、そして注目を浴びる現在の心境などを語った。
ケンドリック演じるナタリーは、解雇対象者へのリストラ宣告を企業に代わって行う下請け会社の新入社員。全米中を飛び回って相手に直接引導を渡す上司ライアン(クルーニー)とは方針が180度異なり、オンラインですべてを処理しようとする合理化推進派だ。そんな水と油のふたりは初対面から何かと衝突を繰り返すが、ケンドリックはライアンに対して怒りをぶつけるシーンがお気に入りなのだという。「実は撮影が待ち遠しくてしかたがなかったほどなの(笑)。『12歳みたいね!』と怒鳴れたことがうれしかったし、正直、元カレたちに言えなかったことを、全部ジョージにぶちまけてしまったわ(笑)」
そんな熱演が評価され、今年の第82回アカデミー賞では助演女優賞に初ノミネート。プレゼンターも務めたケンドリックは、授賞式前日に会場のコダック・シアターで関係者にしか体験できない光景を目の当たりにした。「面白かったのは、客席に出席者の顔写真が貼ってあったこと。誰がどこにいるのかステージからすぐに分かるの。私が座る席のそばにはペネロペ・クルス、デミ・ムーア、シャーリーズ・セロンの写真が貼ってあったのよ! 彼女たちの近くに座れると思ってうれしかったわ」。受賞こそ逃したものの、「当日は本当に美しいステージで参加できてうれしかった。圧倒されたけれど、一生の思い出に残ることよ」と数日前の興奮をかみ締めていた。

オスカー初ノミネートのおかげで、初来日まで実現。物語の世界と同じように、“上司”のクルーニーを“本社”に残してPRという“社命”を担っての単独“出張”となった。「今の私とナタリーにはパラレルな部分がたくさんあるわ。この映画がきっかけとなって、彼女のようにいろいろな場所へ旅行することになったし、かなりの大役を与えられていると感じる」と世界的な注目を浴びた現在の心境を語った。
まだ24歳という若さからか、「確かに不安や荷が重いと感じることもある」と言うが、同時に「いま頑張っておけば、最後には良かったと思えるようになるはず」と頼もしい発言も。オスカーへのノミネートという実績で、将来的な選択肢が広がったこの先、若手演技派女優のホープとして“大空”へと羽ばたいていくに違いない。
「マイレージ、マイライフ」はパラマウント配給で、3月20日から全国で公開。
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