オスカー追悼コーナーから漏れたファラ・フォーセットの遺族、友人ら憤慨
2010年3月9日 17:08

[映画.com ニュース] アカデミー賞授賞式の恒例となっている映画人への追悼コーナーに、昨年6月にガンで死去したファラ・フォーセットさんが含まれなかったことが波紋を呼んでいる。
今年の授賞式では、ジェームズ・テイラーの生歌をバックに、デミ・ムーアがプレゼンターを務めた同コーナー。紹介されたのは(以下敬省略)、パトリック・スウェイジ、ブリタニー・マーフィ、ナターシャ・リチャードソン、ジェニファー・ジョーンズ、ジーン・シモンズ、ドム・デルイーズ、デビッド・キャラダイン、カール・マルデンら俳優や、エリック・ロメール、ケン・アナキン、ラリー・ゲルバート、ホートン・フートら監督・脚本家、さらにはスタジオ重役やプロデューサー、そして「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソンまで30名以上。また、8月に亡くなったジョン・ヒューズ監督には別枠で追悼セグメントがもうけられた。
TVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」で世界的な人気者となったフォーセットさんはTVスターのイメージが強く、アカデミーが彼女を除外した理由もそこにあると見られているが、実は映画にも多数出演している。オスカー俳優ロバート・デュバルが監督・主演した「The Apostle」(日本未公開)に、デュバルのたっての希望で出演したほか、86年の「レイプ/殺意のエンジェル」ではゴールデングローブ賞映画(ドラマ)部門の主演女優賞にノミネートされた。
フォーセットさんの長年のパートナーだった俳優ライアン・オニールは、「40年以上、アカデミー会員だったファラが無視されたことが信じられない。みんな大変なショックを受けている」と話し、娘テイタム・オニールと連名でアカデミーに説明を求める手紙を書くつもりだと明かした。また、フォーセットさんの友人だったオスカー女優ジェーン・フォンダや、アメリカを代表する映画評論家ロジャー・エバートらもツイッターやブログ上で抗議の声を上げている。
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