ペイリン元副大統領候補がスタンダップ・コメディアンに転身!?
2010年3月5日 11:34
[映画.com ニュース] 2008年の米大統領選挙を沸かせたサラ・ペイリン元アラスカ州知事が3月2日、米NBCの深夜枠の人気トーク番組「トゥナイト・ショー」で、スタンダップ・コメディ(漫談)を披露した。
ペイリンは、「私は気づきました。人の固まった表情は、アラスカでは寒さのせいですが、ロサンゼルスではボトックス(ハリウッドで人気の美容整形)のせいだと」とハリウッドネタで観客の心をわしづかみ。さらに、ジョゼフ・バイデン現副大統領を風刺して「私は副大統領にならなくて良かったと思います。あんなにヒマなら何をしていいか分かりません」と盛り上げた。そして、オバマ大統領の命題である医療保険改革についても、バンクーバー五輪で活躍したショーン・ホワイト選手のスノーボードのように「アクロバティックだ」とホワイトハウスをバッサリ斬った。
先月6日に行われた保守派市民連合全国大会で、演説を手のひらに書いていた「カンニング問題」で冷笑を浴びたペイリン。この夜も手のひらに書いていたジョークのメモをカメラに向け、自虐的に笑いを誘う余裕も見せた。
このパフォーマンスは全米の話題となり、翌日にはライバル局を含む各局が漫談の録画を放送。コメンテーターらによる評価は総じて高く、「コメディの才能あり」という声が多かった。
ペイリンは、09年7月にアラスカ州知事を辞任、12年の大統領選に共和党から出馬する準備をしていると言われている。昨年11月に出版した自らの回顧録は、150万部のベストセラーとなっている。