カツラで登場のアンソニー・ウォンにオダギリ困惑?「プラスティック・シティ」
2009年2月4日 12:00

[映画.com ニュース] 06年ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「長江哀歌」など、ジャ・ジャンクー監督作品の撮影監督を務めてきたユー・リクウァイがメガホンを取ったクライム・ムービー「PLASTIC CITY プラスティック・シティ」。2月3日、東京・有楽町の日本外国特派員協会にて、リクウァイ監督と主演のオダギリジョー、アンソニー・ウォンが記者会見を行った。
幼い頃にジャングルでアジア系ブラジル人のユダ(ウォン)に拾われて育てられたキリン(オダギリ)は、ユダの闇稼業を手伝って暮らしていたが、ユダの失脚を目論む周囲の動きをきっかけに人生が急変する。
3カ国語(日本語、中国語、英語)が飛び交う会見で、オールブラジルロケを敢行した本作についてリクウァイ監督は、「経済発展の著しいBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)でアジアの人々がどのような暮らしをしているか非常に興味があり、異なった人種の交流や衝突が描きたかった」と作品に寄せた思いを語った。オダギリは出演の理由を、「仕事でもない限りブラジルに行く機会もないと思ったし、以前対談したジャ・ジャンクー監督(本作ではプロデューサーとして参加)やリクウァイ監督と仕事をしてみたかった」とコメント。

オダギリと義理の親子役を演じたウォンはこの日、なぜかカツラを着用して登場し、「日本のカツラは世界一!」と力説、「もし僕にオダギリさんのような息子がいたら、大儲けしてこの業界を引退するよ」と話して会場の笑いを誘った。一方のオダギリは、「このカツラがジョークなのか本気なのか分からないけれど、(ウォンは)とてもチャーミングでかわいい人。現場では力強く皆を引っ張っていく“組長”のような存在だった」と香港の名優を称えていた。
「PLASTIC CITY プラスティック・シティ」は3月14日より全国順次ロードショー。
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