ミッチーを脱ぎ捨てた俳優・及川光博の新境地。「クローンは故郷をめざす」
2009年1月9日 12:00

[映画.com ニュース] 歌手・俳優として幅広く活躍する及川光博の主演作「クローンは故郷をめざす」が1月10日公開。本作が映画初主演となる及川に話を聞くと、「過去最高に疲れた作品(笑)。クランクアップした時は心底ホッとしました」という答えが返ってきた。
本作は、メガホンを取った中嶋莞爾監督が、06年サンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞したオリジナル脚本を自ら映画化。同賞の審査員だったビム・ベンダースがエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。近未来、不慮の事故で死亡した耕平(及川)はクローンとして再生するものの記憶が不完全で、幼少期の強いトラウマにさいなまれ、故郷に向けて歩み始めるが……。
及川を追い込んだのは、その中嶋監督のこだわり。監督の細かな指示に「ノイローゼになるかと思いました(笑)」というほど追い詰められた。「パブリックイメージや“ミッチー”というキャラクター性は全く必要のない作品でしたし、テクニカルな意味での演技も封印されてしまった。積み上げてきたキャリアを取っ払ってカメラの前に立つということが、これほど恐ろしいことなのかという良い経験になりました」
(C)2008「クローンは故郷をめざす」製作委員会そうした苦労はあったが、「そこまで自分を追いつめて、なお心が折れなかったのが、出演してよかったと思うところ。ヘトヘトでボロボロになりましたけど、達成感がありました」と、手応えは十分。コンサートでは演出や振り付けなど全てにこだわり、自らプロデュースしていく及川だが、「今回は全てを監督にゆだねることができたのが、成長できたところだと思う」と、自身の新たな一面も発見した。「どちらかと言えば“S”なんですけど、“M”っ気にも目覚めてしまいました(笑)。僕もいつか監督をやってみたいと思うようになりました」
及川は自身の女性ファンを“ベイベー”、男性ファンを“男子”と呼び、ファンをこよなく大切にすることでも知られる。そんなベイベーと男子に、この映画をアピールするとしたら?
「みんなの好きな“ミッチー”が、この映画の中にはどこにも存在しません(笑)。僕の新しい一面を楽しんでいただけたらうれしいです」
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