紅白の小林幸子の衣装も参考に。「881 歌え!パパイヤ」監督に聞く
2008年8月8日 12:00
[映画.com ニュース] シンガポールの伝統的歌謡ショー、ゲータイ(歌台)を題材に描くエンターテインメントムービー「881 歌え!パパイヤ」が、8月9日より公開される。公開を前にメガホンを取ったロイストン・タン監督に話を聞いた。
ゲータイとは、先祖の霊を楽しませる目的で行われる伝統行事で、旧暦の7月(日本では8月)にシンガポール国内の500カ所以上で開催されるド派手な歌謡ショー。幼い頃からゲータイ歌手を目指していたビッグパパイヤとリトルパパイヤは、パパイヤ・シスターズとして徐々に観客の支持を獲得していくが、そんな彼女たちの前に強力なライバル、ドリアン・シスターズが現れる……。
美女たちがド派手な衣装を身にまとい、ステージ上で激しいバトル繰り広げる本作。衣装のほとんどは監督自らデザインしたものだそうで、その数は何と約200着に及ぶ。「キャストからは『できるだけオーバーで派手な衣装が着たい!』という要望がありました。一番重い衣装は8キロもあったんですが、それを着ていたときは途中で気絶しそうになっていましたよ(笑)」
そんな俳優たちの苦労の甲斐あってか、本作はシンガポールで07年度のナンバーワンヒット作となり、観客はもとよりゲータイ歌手からも大反響があったそう。「映画を見た歌手の方は、より大きな衣装、より派手な衣装で観客をびっくりさせるのにハマっているらしいんです」。それはまるで紅白歌合戦の小林幸子を彷彿とさせる話だが……。「紅白は毎年見てますよ! 撮影中もインターネットで日本人歌手の衣装をリサーチしてました。彼らの場合、ステージそのものが衣装なんですよね。とても素晴らしいと思います」
極彩色の映像と音楽、そしてガールズパワーに圧倒される「881 歌え!パパイヤ」を、ぜひスクリーンでご高覧あれ。