四川出身のチアン・チアルイ監督が日本の支援に感謝。「雲南の花嫁」
2008年6月4日 12:00

[映画.com ニュース] 中国のチアン・チアルイ監督が「雲南の少女 ルオマの初恋」に続く“雲南3部作”の第2弾として手がけた「雲南の花嫁」の日本公開を前にチアルイ監督が来日。6月3日、四川大地震の救援活動を応援するためのチャリティ試写会が東京・渋谷のショウゲート試写室にて開催され、自身も四川省出身のチアルイ監督が舞台挨拶を行った。
「雲南の花嫁」は、中国雲南省で暮らす少数民族・イ族の“結婚後3年間は夫婦別々に暮らさなくてはならない”というしきたりを背景に、愛する夫と離れ離れになってしまった花嫁が巻き起こす騒動と2人の愛の行方をユーモラスに綴ったラブストーリー。
舞台となった雲南についてチアルイ監督は「昔ながらの風習が残っていることや自然の美しさに強く惹かれる」と話した上で、「近代化が進む中で、伝統的な文化をどうやって守っていくかが重要。古い建築物がきちんと保たれている京都など、日本での文化の保存方法には学ぶべき点が多いと思う」と真剣な表情で語った。
また、ポスト“チャン・ツィイー”と評される主演のチャン・チンチューについては「彼女の演技は変化に富んでいて、少女から老婦人まで様々な人物を上手く演じ分けることが出来る。普段は大人しいけど、カメラを向けた途端に生き生きとした表情を見せてくれるんです」と大絶賛。
最後に試写会の来場者から集められた寄付金を手渡されたチアルイ監督は、「日本の皆様が四川大地震に対して暖かい援助の手を差し伸べてくださったことに心から感謝しています。日本の救援隊の活動ぶりはマスコミでも大きく報道され、中国の人々に大きな感動を与えています」と感謝の言葉を述べ、深々と頭を下げた。
「雲南の花嫁」は7月26日よりK's cinema他にて公開。なお、公開中は劇場に被災地救援のための募金箱が設置されるほか、興行収入の一部も寄付されることが決定している。
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