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96歳・新藤監督の新作「石内尋常高等小学校 花は散れども」完成

2008年5月22日 12:00

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生きる日本映画の宝、ご立派
生きる日本映画の宝、ご立派

[映画.com ニュース] 御年96歳という日本映画界最高齢の新藤兼人監督の新作「石内尋常高等小学校 花は散れども」がこのほど完成。5月21日、東京・汐留のスペースFS汐留にて、完成披露試写会が催され、新藤監督以下、主演の柄本明豊川悦司大竹しのぶ六平直政川上麻衣子が登壇し、舞台挨拶を行った。

冒頭に行われた石内尋常高等小学校の校歌斉唱では、六平が前奏部分で1人で歌い出してしまったため、会場は爆笑。終始和やかな雰囲気での舞台挨拶となった。新藤監督47本目の劇場映画となる本作は故郷広島での少年時代から、新進気鋭のシナリオライターとして自立するまでを描いた自伝的作品。

新藤監督たっての希望で、青年時代の新藤兼人役に抜擢された豊川は「とても光栄。なぜ僕が呼ばれたのかは分かりませんが、今回の撮影はかなり楽しかった」と広島での撮影を振り返り、新藤監督については「映画に年齢は全く関係ないと思う。監督が持っている作家性や精神性はかなりインパクトがあり、毎日驚かされていました」と語り、96歳の老監督に改めて敬意を表していた。

舞台挨拶後の囲み会見で、監督は「車椅子になってまで映画を作らなくてもいいじゃないかと言われるかもしれないが、はいずり回ってでも映画を作りたいという気持ちがあります。口先だけで俳優たちと対決しないといけないので、足が不自由になって初めて監督の醍醐味を知ったような気もする(笑)。仕事というものは、いくらやっても、やりきったという感覚がない。だから、今回の映画を基礎にして、出来ればもう1本作りたい」と話し、早くも次回作への意欲を見せていた。

石内尋常高等小学校 花は散れども」は9月下旬全国ロードショー。

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