東芝が次世代DVDでHD DVDからの撤退を検討!ブルーレイが大勝利
2008年2月18日 12:00
[映画.com ニュース] 東芝が2月16日、次世代DVDのフォーマットとして普及に努めてきた“HD DVD”(HD)の生産・販売事業から撤退する検討に入ったことが分かった。
次世代DVDに関しては、HDと、ソニーや松下電器産業が押し進めてきた“ブルーレイ・ディスク”(BD)が主導権争いを演じてきたが、今年に入って米大手スタジオのワーナー・ブラザースがBDで一本化を決定。さらにHD陣営であるパラマウントとユニバーサルの2社も近い将来、BDへの鞍替えする可能性が高いと欧米メディアが報じていた。
また、今月15日に全米の小売り最大手ウォルマート・ストアーズがBD支持を発表。11日には家電量販店ベストバイもBDの商品を優先販売すると発表していた。
東芝はHDの全米でのシェア獲得のため、プレーヤーの価格を半額に下げ、また2月3日行われた「第42回スーパーボウル」に270万ドル(約2.9億円)のTV広告を注ぎ込んだが、ハードのシェアは25%にとどまり、米業界紙ハリウッド・レポーターによると、映画などの次世代DVDタイトルのシェアもBDの81%に対して、HDは19%と圧倒されていた。
国内でも年末商戦でBDが圧勝。調査会社BCN調べでは昨年12月段階で東芝のHDプレイヤーはわずか5.1%と落ち込んでいた。
これを受け、東芝はHDの新規開発からの撤退を示唆したものと思われる。かつてビデオではVHS方式がベータ方式に圧勝したが、今年初頭にハリウッド・レポーター紙が予測した通り、次世代DVD争いの帰趨もBDの圧勝で決した形だ。
関連ニュース



映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント