都内有名施設でWブッキング発覚!「歓喜の歌」の小林薫もニガ笑い
2008年2月4日 12:00
[映画.com ニュース] 文化会館の無責任な職員が、ママさんコーラスのコンサートを大みそかにダブルブッキングしてしまったことから巻き起こる一大騒動というのは、映画「歓喜の歌」の話。実は、これを地でいく出来事が、都内有名施設で実際に起こっていたことが、その「歓喜の歌」の初日、2月2日に関係者から明かされた。
問題が起こったのは、東京・上野の東京文化会館。同館では、今年の10月23日に、人気指揮者・小林研一郎による東京都交響楽団の定期演奏会が予定されていたが、同日を挟んだ21日~11月8日に、ウィーン国立歌劇場のオペラ公演も行われることになっていた。両者の公演時間は重ならないものの、期間中はオペラの大掛かりな舞台装置を撤去できないため、定期演奏会の中止が決定。その旨が1日に発表され、奇しくも「歓喜の歌」初日となる2日付の新聞各紙で報道された。
この“事件”は、東京・シネカノン有楽町で行われた「歓喜の歌」初日舞台挨拶でも触れられ、ダブルブッキングしてしまう主任を演じた小林薫も、思わずニガ笑い。「(担当者の)気持ちがわかるだけに……コメントしづらいです(苦笑)」と会場を笑いに包み、すぐさま映画の内容になぞらえて「私が東京文化会館の主任なら、(交響楽団とオペラの)合同公演をやりますね」と続けて、大きな拍手を浴びた。
この舞台挨拶には小林のほか、安田成美、伊藤淳史、由紀さおり、浅田美代子、原作者の立川志の輔、松岡錠司監督が登場。挨拶のあとには、節分にちなんだ豆まきを行うなど、場内を大いに盛り上げた。
「歓喜の歌」は現在公開中。