“35歳2児のパパ”のゴリが高校生役で夏帆と合唱対決「うた魂♪」
2007年10月17日 12:00
[映画.com ニュース] 北海道の函館を舞台に、高校生合唱団で歌う少女の成長をユーモラスに描いた映画「うた魂(たま)♪」。10月16日、本作の製作報告会見が東京・六本木のグランドハイアット東京にて行われ、主演の夏帆、ガレッジセールのゴリ、薬師丸ひろ子、田中誠監督らが登壇した。
七浜高校合唱部のソプラノリーダーかすみ(夏帆)は自分の容姿も歌声も大好きな自惚れ屋だが、ある日、片想いの男の子に「歌っている顔が産卵中のシャケみたい」と笑われて自信喪失してしまう。しかし、かすみたちをライバル視する不良合唱団のリーダー権藤(ゴリ)の厳しい喝や、かつて伝説のストリート・ミュージシャンと呼ばれた顧問の瀬沼先生(薬師丸)の励ましにより、かすみは次第に歌う喜びを取り戻していく。そして迎えた合唱コンクール地区予選である奇跡が起きる……。
会見は、アフロ頭にチョビ髭、赤シャツにバンカラ風の制服という派手な出で立ちで登場したゴリに話題が集中。「言っておきますが、これはコントじゃありません。映画です」と牽制したゴリは、そのキャラクター設定について「本当はサミュエル・L・ジャクソンがモデルだったんですが、出来上がったのはライオネル・リッチーでした」とエピソードを明かした。35歳で2児のパパながら高校生役を演じたことについては「オファーが来たときは、日活さん疲れておかしくなっちゃったのかなぁと思った」と打ち明けて笑いを誘ったが、夏帆がすかさず「本当の高校生みたいに見えましたよ」とフォロー。気を良くしたゴリはその後、リクエストに応えて、劇中で歌う尾崎豊の「15の夜」を熱唱し、場内からの拍手喝采にまんざらでもない様子だった。
質疑応答の後には、劇中に登場する七浜高校合唱部の面々が登場し、ゴスペラーズが映画のために書き下ろしたという新曲「青い鳥」をさわやかに歌い上げた。「うた魂♪」は08年春休み全国ロードショー。