米アマゾンが、HD DVDのオンデマンドソフトを販売へ
2007年7月3日 12:00
[映画.com ニュース] 世界最大のインターネット販売網を持つ米アマゾン・コム社が、インディーズ系映画のHD DVDフォーマットになったDVDをオンデマンドで販売する、と米時間7月1日深夜に発表した。
まず初めに、インディーズ系映画約1000タイトルが同サービスの対象になるという。マイクロソフト社が提供するプログラムで、1枚のディスクに映画と特典映像がパッケージされたHDビデオがコピー可能になるという仕組み。同社のコンシューマー・メディア・テクノロジー・グループ副社長のアミール・マジメール氏によると、HD DVDの90%はマイクロソフトのエンコーディングとインタラクティブのプログラムが使われたもので、アマゾンのサポートを容易に出来るという。同氏は「我々はこのフォーマットを信じている。我々のプログラムとHD DVDはぴったりと合う」と相性を強調した。
同サービスで販売するため、既に300以上のタイトルの映画がオファーされ、ソニーが最大手のブルーレイDVD用の400以上のタイトルにもオファーされたという。
昨年からHD DVDとブルーレイDVDの次世代ディスクをめぐる戦いはヒートアップ。6月、全米最大のレンタルビデオ・チェーンのブロックバスター社が、ブルーレイ・ディスク(1450タイトル)のみのレンタルを公表したばかりで、HD DVD陣営の劣勢が伝えられていたが、今回のアマゾン・コムの強力な参入で、ユーザーにとっての次世代ディスク選びは余計難しくなった。
ハリウッドのメジャースタジオで、HD DVDのフォーマットのみをサポートするのは、HD DVDプレイヤーの販売に積極的なゼネラル・エレクトリック社が所有するユニバーサル・ピクチャーズだけ。タイム・ワーナー社の子会社ワーナー・ブラザースと、バイアコム社が所有するパラマウント・ピクチャーズの2社が両フォーマットに対応した次世代ディスクをリリースしている。