スニーカーのドキュメンタリーで知る、スーパースターの意外な過去
2007年5月18日 12:00
アディダス、ナイキといった有名スニーカーブランドが、今日の人気を獲得するに至った秘密を解き明かすドキュメンタリー映画「JUST FOR KICKS」が、5月19日から渋谷シネクイントでレイトショー公開される。政治や社会問題、音楽を題材にしたドキュメンタリー映画の製作や上映が活発な感はあるが、スニーカーのドキュメンタリーは珍しい。本作では、誰もが知るスポーツ界や音楽界のスーパースターとスニーカーの意外な関係も垣間見ることができる。その好例が米バスケットボール界の“神”と言われたマイケル・ジョーダンのエピソード。そのあまりの人気ぶりに、全米の青少年の間で強盗事件なども起きた伝説のスニーカー“エア・ジョーダン”の誕生秘話も収められている。
マイケル・ジョーダンがNBAシカゴ・ブルズに入団した84年当初、NBA選手が履くシューズはアディダスやコンバースが大半を占め、ナイキはその後塵を拝していたが、注目を集めるため、当時としては異例ともいえる、新人選手の名を冠するモデルを製作した――マイケル・ジョーダンはジャンプの滞空時間の長さから「エア(Air)」の愛称があった。エア・ジョーダンは、空気をふんだんに取り入れたクッション性の高いシューズという意味と、マイケルの愛称のダブルミーニングだった。
また、当時のNBAには「選手は(表面の)80%以上が白を基調色としたシューズを履かなければならない」というユニフォーム規定があり、赤や黒を基調とした初代エア・ジョーダンは、規定に違反していた。それを試合で履けばジョーダン本人に罰金が課せられるが、ナイキはその罰金を肩代わりしてでも、ジョーダンにエア・ジョーダンを履くように促したそうで、やがてジョーダン本人の人気が上昇するとともに、彼が履くシューズの人気にも火がつき、結果としてナイキはスニーカーのトップブランドへと昇りつめていったという。
これは、マイケル・ジョーダンとナイキが、まさに二人三脚でともに成長した例だが、本作では他にもヒップホップ・グループRUN-DMC、女性ラッパーのミッシー・エリオットらスーパースターのスニーカーにかける情熱を追っている。普段何気なくスニーカーを履いている人も、コレクターの人も、この映画で意外な新事実を知ることができるかもしれない。
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