オフビートな味わいの異色ホラー「鋼/はがね」。監督&主演俳優が語る
2006年12月1日 12:00

「今回3つ話がある中で、この作品は“イヤな感じ”や“寒々しさ”を心がけて作りました。それでも、滑稽な話という側面もあるので、コミカルにならざるを得ないということは分かっていましたが、そこに寄っかかりすぎてはいけないと思いました。基本的には怪奇ロマンホラーです」と語る鈴木監督だが、怪奇ホラーであると同時に、人間のみっともなさ、身勝手さを描いた一面もあるという。「元々の脚本を書いた山本直輝君の、人間の業に対するまなざし、“人間ってこんなものだろ”という視線があり、きらきらして見える都会と隣接した、ゴミが散らかっていたりする田舎を舞台にしているのですが、そこでの三者三様の剥き出しの人間関係としてもとらえられると思います」
そんなホラーともコメディとも限定できない本作のオフビートな雰囲気を支えているのは、念願のホラー映画初出演という柄本だ。「彼でなかったら、もっと暗くなっていただろうし、よりアクションの多い作品になっていたかもしれない」と話す監督はホラー作品でありながら、柄本にコメディの資質を見い出したという。「ギャグが面白いとかそういう類ではなく、台詞回しや、走る後ろ姿に味があるんです。本当に天性のものだと思いますね。この作品の滑稽な部分は佑君の才能に依るところが大きいです」
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント