エリック・バナ、準備万端で臨んだ「ミュンヘン」
2006年1月24日 12:00
昨年の暮れに全米で公開され、イスラエル、パレスチナはもちろん、世界各国で議論が巻き起こっているスティーブン・スピルバーグ監督の最新作「ミュンヘン」。日本公開を2週間後に控え、主演のエリック・バナが緊急来日。去る1月20日、東京・新宿のパークハイアット東京で記者会見を開いた。
「ミュンヘン」は、72年のミュンヘン・オリンピック開催中に、パレスチナゲリラ“ブラック・セプテンバー”によって起こされたテロ事件と、その後のイスラエル政府によるパレスチナ側に対する報復をサスペンスフルに描いたストーリー。今回、バナが演じたアブナーは、イスラエル政府から暗殺チームのリーダーに任命されるが、暗殺を繰り返すうちに、自分のしていることに対して疑問を抱くようになるという難しい役どころ。役作りについて「3年前にスピルバーグ本人から直々にオファーされていたので、イスラエル訛りの英語の習得も含め、エキスパートとはいかないまでも、中東関係(特にイスラエルとパレスチナ)のことはかなり勉強しました。また、アブナーのモデルにも会って、実際の暗殺活動の話を聞き、リアリティを出すように工夫しました。誰かを暗殺した後に家具屋のショーウィンドウから見えるモデルキッチンを眺めて家族に思いをはせたり、暗殺メンバーの仲間に料理を振る舞うところなどは、そのまま映画に反映されています」と語った。バナ迫真の演技に大注目。「ミュンヘン」は2月4日公開。