「魁!!クロマティ高校」、クロマティ氏と和解で無事公開へ
2005年7月19日 12:00
無断で自分の名前を使われたとして、元プロ野球選手のウォーレン・クロマティ氏が映画「魁!!クロマティ高校/THE☆MOVIE」の公開差し止めの仮処分を申し立てていた問題で、7月15日、東京地裁においてクロマティ氏と映画の配給会社メディア・スーツとの間で和解が成立。映画は予定通り今週末23日から公開されることになった。
週刊少年マガジン(講談社)で連載中の原作「魁!!クロマティ高校」は、個性的な不良たちがはびこる“クロマティ高校”で起こる出来事を描いたギャグ漫画で、テレビアニメにもなった人気作品。作中には、クロマティ高校のほか、バース高校、デストラーデ高校など、往年の外国人野球選手の名前を冠した学校が登場する。クロマティ氏は「名前が無断で使用された上、青少年のために活動している自分の名前が不良高校の名前にされている」点を理由に、映画の公開差し止めを求めていた。
今回の和解では、「映画の冒頭に『この映画に登場する人名、学校名等はすべて架空のものであり、実在する人名、団体名とは一切関係ありません』という字幕スーパーを入れる」ということになった。しかし、クロマティ氏側は「問題の解決を仮処分という簡易な手続きにゆだねるのではなく、今後は民事訴訟を起こす方針」とのことで、問題は改めて法廷で争われることになるかもしれない。メディア・スーツは「訴訟が提起された場合は、当社の主張をご理解いただけるよう、誠心誠意対応していきたい」としている。