USEN、ギャガに続いて日活買収へ
2005年4月26日 12:00
昨年11月に映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズを買収したUSENが、今度は老舗映画会社、日活の買収に乗り出した。USENと日活の親会社であるナムコが、4月21日に発表した。今後両社は、ナムコが所有する日活の発行済み株式の過半数のUSENへの譲渡と、ブロードバンド事業などでの協業を検討するとしている。
USENは今回の買収のメリットについて、「ブロードバンドでのコンテンツ事業において、日活の有するコンテンツ資産は大変魅力的」「ギャガの洋画を中心とした買い付け・配給モデルから、邦画製作も行うバランスのとれたポートフォリオの確立と、製作から劇場公開、DVDなどの2次利用までを一貫して手掛けるモデルの確立のために、日活の撮影所、興行網は必要不可欠」などと発表している。
なお、この動きに対して日活の労働組合が早くも反応。4月23日に「日活経営に対し、組合との協議中の株式売却を許さないとともに、USEN以外の選択肢を検討することを日活経営・ナムコ経営に要求します」と反対声明を発表しており、事態の成り行きが注目される。