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ヨーロッパ初のCG映画、日本製のゲームとコラボ

2003年11月11日 12:00

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(左より)野口プロデューサー、クリス・デラポート監督、 マーク・デュ・ポンタヴィスプロデューサー
(左より)野口プロデューサー、クリス・デラポート監督、 マーク・デュ・ポンタヴィスプロデューサー
東京国際映画祭の共催企画「第2回東京国際CG映像祭」が、11月4日から7日まで六本木アカデミーヒルズ(東京・六本木)にて開催され、5日、オープニング作品である「ケイナ」のクリス・デラポート監督、プロデューサーのマーク・デュ・ポンタヴィス、同時進行で共同製作されたゲーム版のプロデューサー野口伸二(ナムコ)による記者会見が行われた。
フルCGアニメがヒットを飛ばし、隆盛を極めているかに見える昨今だが、これまでに作られたフルCGの劇場映画はアメリカ製がほとんど。本作は、ヨーロッパで初めて作られたフルCG映画で、声の出演にはキルステン・ダンストや故リチャード・ハリスなど実力派を起用。さらに、プレイステーション2で同時期にゲーム版もリリースされるという意欲的な企画だ。プロデューサーのマーク・デュ・ポンタヴィスは「アニメは実写と違いスターがいないため、ビジョンやコンセプトをより強く打ち出さなくていけない。その点に多大な労力を費やした」とCGアニメーション製作の難しさを語り、監督のクリス・デラポートは「最新の技術を取り入れるよりも、約90分間、いかに効率よくストーリーを語るかに最も注意した」と語った。
また、プロジェクトの初期段階から構想に入っていたというゲームとのコラボレーションは、3年程前に熱心なプレゼンテーションを受け、ナムコが引き受けることに決定。同社の野口氏は「フランスと日本ではかなりの時差があり、共同でプロジェクトを進めるのは大変だったが、諦めずにやって良かった」とコメント。劇場版「ケイナ」は04年3月6日公開、ゲームも春に発売される。

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