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故黒澤明監督の遺稿を映画化。「海は見ていた」完成記者会見

2002年4月9日 12:00

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<左より>熊井啓監督、清水美砂、遠野凪子、吉岡秀隆
<左より>熊井啓監督、清水美砂、遠野凪子、吉岡秀隆
清水美砂、遠野凪子、吉岡秀隆永瀬正敏らが出演する映画「海は見ていた」の完成披露試写会が4月3日、有楽町マリオン・朝日ホールで行われ、熊井監督、清水、遠野、吉岡による記者会見が行われた。
本作は故黒澤明監督が製作費などの問題で撮影を断念せざるを得なかった幻の企画を、監督と親交の深かった熊井監督が引継ぎ、映画化したもの。江戸時代、深川に住む人々の「粋に」生きる姿を瑞々しく描いた物語。撮影中のエピソードは? との質問に俳優陣一同口を揃えて「真夏の暑い中、着物を着るなど、撮影がとても大変だったのでエピソードと言われても……」と苦笑した。また、主演の清水はこの日に合わせ米国から帰国。撮影中の子供の世話について「信頼できる人に預けていたので、撮影に集中できました」と、母親の表情を浮かべながら語った。「江戸の『粋』な人々の姿が存分に描かれた作品。黒澤監督がご覧になったら何とおっしゃるかが気になるところだが、出来は最高です。一人でも多くの人に見てほしい」と語った熊井監督の嬉しそうな表情が印象的な会見だった。

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