「LONG LONG LONG」ハンガー・ゲーム0 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
LONG LONG LONG
シリーズ作品多いなぁと思ってスルーしようとしていましたが、先日譚なら未見でも大丈夫だなと思って鑑賞。初日の夕方でしたがかなりまばらな人入りでした。
ハンガーゲーム誕生の物語かと思いきや、それとは別の物語が同じ作中の中で描かれるのでとてもボリューミーな上映時間が超長く感じてしまいました。
庶民と貴族がタッグを組んでのデスゲーム(主に庶民サイドが殺し合う)を楽しむという、日本でも結構ありそうなテーマだったので、物語自体はすんなり入り込めましたし、キャラクターも立っていて分かりやすかったのは良かったです。
闘技場みたいなところに押し詰められて、庶民同士でチームを組んだり個人で戦ったりするなど、大きな駆け引きは無くとも、しっかりと殺し合う展開は良かったなと思いました。
ヨーイドンで殺意マシマシで殺しにかかってきますし、どこでそんな武器見つけたんだよってくらいの鋭利な刃物で攻めてくるなど、死ぬシーンなんかを余すことなく見せてくれたのは高評価です。
ただ、ヒロインの残り方が都合が良すぎるものだったのは少し肩透かしを喰らってしまいました。あの状況下で生き残るとしたら彼女だとは思いますが。
ハンガーゲーム自体が終了して、その後島流し的な感じで第十二地区に送られたスノーのその後が結構長尺で描かれるので、初期版のハンガーゲームだけでかなりお腹いっぱいなところにこれがぶち込まれるのはかなりハイカロリーでした。
物語的にはスノーが闇堕ちして、ハンガーゲームを大々的に開いていくという過程のための前振りの作品なので、スノーが落ちぶれていく様子がこれでもかと描かれますが、デスゲームが楽しかった全編とは裏腹にとにかく悪い方に物事が向かっていくだけなのが、面白味に繋がっていなかったのは残念だなぁと思いました。
かつての仲間を裏切って首吊りまで誘導してしまうシーンは偶然とはいえかなり残酷だなぁと思いました。
ヒロインとの合流も呆気なく別れて、最高潮に絶望していく展開も分かりきってはいたので、そっかくらいにしか思えませんでした。
終わり方で、こうやって続編でのスノーが形成されるんだなぁと思いましたが、シリーズを観ていないので特別驚きはありませんでした。
ドラマで作った方が丁寧に描けますし、飽きることなく観れたんじゃないかなと思いました。ハンガーゲーム自体には興味が出たので、シリーズをゆっくり見ていこうと思います。
鑑賞日 12/22
鑑賞時間 16:50〜19:40
座席 D-11