ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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何度も観たくなる映画
原作を読んでから、映画館へ向かいました。原作を読んでいたにもかかわらず、二重三重のトリックに頭をフル回転で整理しながら観ていました。
もう一回物語を知った上でゆっくり観なくては。
俯瞰で部屋を見せてくれるアイデアがすごく助かります。
丈夫な花瓶
バスを降りてからアイマスクを外す違和感に、パンフ越しのキャラ紹介のダサさとテンポの悪さ。
冒頭から期待値を下げて鑑賞することになった。
中盤は悪くないのだが、劇中でも言及された「本当なら主宰が通報する」が頭から離れない。
死体が出ないだけならまだしも、井戸の中身を見せないことで芝居だと確信してしまい、緊迫感が失われた。
井戸の存在自体が要らなかったように思えます。
見取り図上で動く演出は面白かったが、特徴的な色の服を着た久我と田所以外の区別がつきにくかったのが難点。
しかも、建物の構造が活かされた仕掛けでもないため必要性のある演出でもなかったし。
真相に関しても、あれなら部外者の久我をわざわざ参加させた理由がまったく分からない。
見抜かれなかったら、あの3人は役者を辞めてひっそり生きるつもりだったの?
人数分用意された『そして誰もいなくなった』も、結局何の意味もなかったなぁ。
田所が主宰のモノマネを披露したことから、メッセージ音声は彼のものかと思ったが、違った。
あれがミスリードだったのかどうかも、全体の脚本や演出を見ると微妙なところ。
演技は悪くもないが良くもない程度で、特筆すべきなのは岡山天音くらい。
森川葵も、“頭ふたつ抜けた”天才とまでは見えなかった。
HPのキャスト表記で、重岡大毅と間宮祥太朗だけ大きく出してあるのも半ばネタバレ。
こういう言い方もあまりしたくないが、某事務所が主演で主題歌まで務める映画はやはり…という印象。
穴だらけのミステリー
原作は未読です。
おそらく、原作はそうでもないのでしょうが、この映画に関しては、穴が多すぎる。特に重岡大毅演じる久我、彼が何故呼ばれたのか分からない。唯一部外者なのだから、いない方が成立し易い筈だ。多分、原作ではその辺りがポイントになってるん筈なのに、映画では探偵としての役割の為にいるとしか思えない。
他にも、どう言ってこのペンションを借りたんだ、とか、行くまでに演出家にその話したらどうすんだ、とか、隠れてる間トイレどうした?、とか、えー、色々ありすぎて、逆に原作が気になりました。
最後、舞台に変換するが、この脚本は映画より舞台に向いていると思う。
ネタは直ぐに解るが・・・
物語の構成からネタ、犯人像と言うのは、割合容易に判断できます。
3部構成だとネタ晴らしで言っていますが、実際はそれほど深くは無かった気がします。
ただ、演者のレベルは非常に高く、役者だなと感じさせてくれました。間宮さんの静かな演技には引き込まれますし、葵さんの爆発的な演技と好対照だったと思います。
”本多の選択”
麻倉雅美の殺したいほどの憎しみをどうしてやれただろう。
自分の人生を奪った憎しみから、奴らを殺してやりたいという望みを聞いて。
自分は雅美のために何かをしてやりたい。しかし、殺すことは解決になるのだろうか。
もう死んでしまいたい。自分をこんな風にした奴らを許せない。殺してしまいたい。
自分にできることを考える。自分のすべきことは彼女らを殺すことなのだろうか。
ただ、自分は生きていてほしい。人を殺した犯罪者としてではなく、生きていてほしい。
しかし、彼女は生きようとしない。今のままでは。
どうしてやれるだろう。
雅美の前で、彼女らを一度殺して見せる。
雅美からすれば、殺したと思わせておいて本当は生きているなんて、許せない。
自分を騙した。自分を弄んだ。ふざけている。
もし、久我によって事件の全容が語られなければ、本多はどうしていたのだろうか。
雅美には、彼女らが死んだということにして隠し通していこうと考えていたのだろうか。
そんなことは不可能ではないか。本多がどのような筋書きを描いていたのかがきになる。
よく映像化した、、!!
原作既読してます。
あの叙述トリックを映像化するのは、そう簡単では無いだろうと思ったけど、観てみてびっくり。
よく映像化した!と思わざるを得ない作品でした。
原作から省かれたシーンや、設定があるので、微妙に説得力にかける部分や、いきなり出てきた状況、小物等が?????と思わせる事はありましたが、それでも、よく映像化したな〜チャレンジャーだな〜って思いました。
文章だけのトリックを、情報量が増える映像に落とし込む事は、そう簡単にできるものではないですからね。
あっぱれ!という気分です。
普通のミステリーやサスペンスとはまた違ったジャンルの映画だと思っています。
でも、これ!って確定できる様なジャンルは、残念ながら思いつきません。
謎解きがメインの様に見えますが、ある種の青春群像劇みたいだな、とも思いました。(でもちょっと違う。)
三重構造の作品、と最後久我が言っていましたが、私は四重構造だと思ってます。
でも人に寄って捉え方が変わるかも。
鑑賞後に誰かと答え合わせしたくなる作品。
四重構造だと私が思うのは、希望も含まれている気がします。
四重構造であってほしいんです。
演者さんはさすが!と言う人達ばかりで、久我は徹底して最後まで部外者だし、最後に中心グループの中にいたと思われた貴子や田所が突然部外者になるところは、ステージからいきなり落とされた様なショックがありました。
そのイライラが田所を通して感じられるのが本当に良かった。
そして何と言っても、森川葵さんが素晴らしかった。
彼女は途中までずっと傍観者なんですが、自分の番になるとずっと「舞台」の上に立っているかの様な演技をする。
彼女のおかげで、四重構造はあり得るかもと後押ししてもらった気分です。
「彼女」は舞台女優ですから、ああなりますよね。すごい。
鑑賞後、特典見て、パンフレット読んで、やっぱり四重構造だな、って思いました。
舞台として考えると、あの展開の早さは納得するし、誰が書いたものなのか、と考えると、あれが現状の最高であったと思います。
東郷先生じゃないんで。
これはするめ映画な気がするので、構造を理解した上でもう一度観たいです。
きっと各々の視点やセリフ、見落としてきたものがたくさんあった気がします。
あ!と驚く様な派手さも伏線も無いけど、一人一人の立場を知った上で見ると、また異なる感想が生まれそうです。
全く何も知識なしで観た
原作者の名前しか知らない状態で観た。
原作も読んでおらず原作通りかも分からないが、
初っぱなから公営バスっぽいのに目隠しして現れたところから自分のなかで「雰囲気を楽しもう」とスイッチ切り替えたので、それなりに最後まで楽しめた。
期待値を限りなく低く設定してても原作の設定がゆるそうなので、自分が好きな本格的閉じ込め殺人ものではないのが残念だった。せめてもっと秘境の山奥とかの舞台だったらいいのに。なんか普通の海岸線沿いでバスもあって逃げれる感じが期待はずれだった。そもそも本当に雪山山荘が舞台と思ってたので勉強不足過ぎた。
でも結構緊張感あって最後までワクワクしてライト感覚で観れてたので星3.5だったけど、エンディングにいかにもジャニー◯的な楽曲が流れてきて「あー」ってなってもた。ミスマッチィ。
誰にも共感できなかった
・好感度いい人がほぼいないし、全員集まってる時の雰囲気も悪く、観てて苦痛だった。
誰にも共感できなかった。
・死体がまったく出てこないので「殺人事件だ!」と言われてもピンとこなかったし、生きてるんだろうなと思いながら観てしまった。
死体なき殺人事件で観客に緊張感を与えるのって難しいですね。
・いろんな細かい設定に無理がありすぎて冷めてしまった
・天音さんの役は潔癖症キャラなのかと思ったら、食べ方は雑だし花瓶についた血なめるし…潔癖ぽい見せ方は何のためだったのか謎
・間取り図の中に登場人物がいる、あの見せ方は面白かった!
・そもそもオーディションで集まってるのに重岡くん以外誰もそこ頑張ってなくてちょっと笑ってしまった。グルの4人も頑張るフリぐらいしてほしい
・全体的にピンとこなかった
ミステリー好きとしては期待はずれ
終盤はお遊戯会のように感じました。
「障害があっても生きろ!」みたいなテーマになって、演技も大袈裟になり、観てるのが恥ずかしくなりました。
「閉ざされた雪の山荘」という設定も生かされてませんし、「この事件は三重構造!ドヤ!」って言われても素人が考えたストーリーのように感じました。
もし3人を実際は殺していないことがバレなかったとして、どうするつもりだったのでしょうか。
生きてることは結局知られてしまうのではないかと思いました。
いっそ主人公以外は全員演技くらいの方がまだ納得できたかもしれません。
全く期待外な内容展開の三重構造トリックサスペンス。
寒い寒い風があ~酷い、お外は嵐やないかい・・・
そんな天気だが無理して「ある閉ざされた雪の山荘で」を観に行った。
深夜に、何とか無事に劇場には辿り着けてホッとする。
題名とチラシは見たが、てっきりマジ雪山山荘での遭難殺人事件とかだとずっと思い込んでた。私がバカだったのか、最初からそうだったのか これはとある演劇オーディション合宿で起こる事件話であって雪山なんて何処にも出て来ない。ガ--ン!
あ―――がっかり。やっても―――たぁ。
綺麗な雪景色な山荘風景をメッチャ期待してたんだが マジ残念だったわ。
結局 山荘だけに 三層構造(なんちゃってw 一人ウケる)のトリック殺人風事件展開。
そう 誰も人は死んでませんし、殺人者も居ない。そんな展開なんだが、彼等の演劇事情を聞いてると成るほどねぇと頷いちゃうわ。死ぬ気で演じる所が見せ場なのか。
思ってた映画内容では無かったけども 最後まで見てて心はハッピ-に温まる。そこが良い!
こう言う作品は 最後にもう一度4度目の落としのラストカットを入れておくと良いんだよな~。
例えば、井戸の中の絵が出てなかったけど。実は本当に殺された謎の死体とかのカットを出して終わるとウケるんだけども。それは実は初日行方不明の演出家とかとしたら良いかな。
続編作れちゃう技ね。そんなん無いからさ~ 真面目やね作ってる人達w。
興味ある方は 劇場へどぞ!
主題歌の歌詞の通り…
気になるところはいくつかあったけど主演の重岡さんの演技がめちゃくちゃ好きだったな…特に貴子を部屋に入れて2人で話したあとの、目の奥の感情が上手く読み取れなかったけど、逆にそこで久我に対しての興味をひかれたな……。
でも結局あれは最初から最後まで久我が作り上げた演目なような気もするし、ただ部外者の役を演じていたのか…?主題歌の歌詞の「どこからどこまでフィクション?」とあるように、各々の解釈に委ねられてる結末もそれはそれで面白い。また観に行きます。
期待はずれ
本年一作目の鑑賞でしたが、ミステリーと喧伝していた割には結末や犯人のヒントも早々に提示され、特に感動も衝撃もないまま長々と学芸会的エピローグを見せられた印象。
重岡大毅さんの演技は役に自然な印象、岡山天音さんも好演の印象でしたが、中条あやみさんは転職CMのままの棒立ち演技。森川葵さんは”実力レベチの名女優”という設定に無理があるのか、やたらと重苦しく感情的に大声を出すだけで痛々しい感じがしました。
原作は未読ですが、トリックや謎をストーリーに埋め込もうとすることが前面に立ち過ぎていて、全体的に見ると違和感の多いシナリオであると感じました。
誰かが何かを間違えた感がある
微妙な仕上がりなんだよね。
原作・東野圭吾が良くなかった可能性はある。そこは捨てきれないけど、さすがにここまでヌルい話は書かないと思うの。
監督の飯塚健さんもいい作品撮ってるから大丈夫と思う。
脚本の加藤良太さんがどうなのか知らないけど、公式ホームページは『監督・脚本 飯塚健』だから、そんなに書いてないのかな。
色んなギミックがことごとく外してる感じがするんだよね。
監視カメラ映像をすごく使うんだけど、それによる不穏さとか出てこないの。誰視点なのか最後に分かるんだけど、分かったとて……という感じ。
天井に文字を浮かべて音声合成で読み上げてるのもなんだかなあ。文字のフォントは二種類混ぜてるけど、そのセンスもどうであったか。
役者の良さもほぼ活きてないの。このキャスティングでこの話は難しかったのでは。
そこまでメジャーじゃない劇団の俳優さんでやった方が、リアル感がでたんじゃないかと途中で思ったもん。
『水滸』っていう劇団で主演を取るためだけに、ここまで必死になるかなあとも思うのね。
「この劇団で主演はったらすげえぜ!」って宝塚歌劇団しか思いつかないんだけど。
解決編では犯行の動機が語られるんだけど、これ、どっちかっていうと逆恨みだよね。
恨まれる方は、そこまで悪いことしてないと思うよ。
原作ではもう少し納得感あるのかな。脚色で悪くしてる気もする。
ほぼ観るべきところがない作品なんだよね。
これだけの役者を集めて、この作品を作ってしまったら、スタッフの誰かが懺悔の涙を流してるんじゃないかとすら思ったもん。
でも、ミステリの映像化が、多分、難しいんだね。
オドロオドロしい雰囲気出さなきゃいけないから、そんなにコメディタッチでもいけないし。かといってシリアスにいっても、そこまで強いストーリーではない。
金田一耕助を見事に映像化した市川崑とか、ほんとに巨匠だったんだな。
演技の演技。
劇団に所属する俳優の卵男女7人に起こる話。
新作舞台の最終オーディションで合宿する事になった7人、合宿所につくと「閉ざされた山荘」というシチュエーションで、演技審査が監視カメラ越しに観られて始まるが…。
今が旬の俳優さん達で固められた本作だけど、作品は飽きずに観れたんだけど、何だろ!?面白くもなく、つまらなくもなくって感じで正直普通って印象しかないですかね個人的に。
岡山天音さんの特長あるオカッパヘアーはある意味一番印象的かも!(笑)
ただラストの終わり方「ある閉ざされた雪の山荘で」の舞台って形にすり替えた演出は憎かった!
え、これで終わり?
東野圭吾原作と聞き鑑賞。元の小説は未読。
全然入り込めなかった。。
ネタばらしされてもすっきりしなくて、
もう一捻りくると身構えてたのに終わってしまい消化不良。
そもそも、東郷と本多がグルじゃないと実現しないと思うんだがその辺の説明はなし。。
最終的にオーディション参加者の全員が舞台に上がるのも、じゃぁ何のための選考?ってなったし、
麻倉もちゃっかり舞台にいていい話風にしてるけど、あなた三次選考で落ちたのでは…?
久我・中西・田所3人でのアリバイ作りも謎だった。
その時点では既に本多を疑ってないとその人選にはならんでしょ。。
たまたま舞台挨拶の中継つきの回で、重岡くんが「色んな受け取り方が出来る作品」って言ってたけど、説明不足な部分を全部受け手の想像に委ねるのは作品の力不足ではと思った。
見終わってからが楽しめる映画だと思います。
ネタバレありにしましたがあくまで自分の感想です。
監督による原作以上の仕掛けがあったんですね。
最後の劇の部分と途中の見取り図上で動いているところが現実で、車椅子に乗っている方は劇の演出により本当にあの交通事故にあったわけではないんですよね。
見終わったあとも色々考えさせられていい映画だと思いました。
ジェイコブス•ラダーを思い出しました。
色々と納得いかない
同じ劇団に所属する6人の役者と、フリーの1人の役者の計7人に、新作舞台の最終オーディションの招待状が届いた。オーディションは4日間の日程で行われ、大雪で閉ざされた山荘、という設定で起こる連続殺人事件、を演じることになった。しかしこのオーディションの最中に1人また1人と参加者が消えていき、誰が犯人なのかとお互いが疑心暗鬼になる、という話。
原作未読で鑑賞したので、ストーリーがよくわからないところが多かった。
海辺の路線バスのバス停で降りるシーンから始まるが、眠いから目隠し?って思ってたら、もう取っても良いんだよね?なんてセリフが有り、目隠しの意味は何だったのだろう?
オーディション参加者の中で1人だけフリーの久我和幸がいたが、彼が何のために呼ばれたのかも最後までわからなかった。劇団内の揉め事なら彼は不要では?
そもそも、死体が見つかってないのに殺人事件、って思うか?というのも疑問。
それに、謎解きされても、そんな理由で?と納得いかなかった。
中条あやみ、西野七瀬、堀田真由、森川葵、など、好きな女優が多く出てたのに、彼女たちの魅力が発揮されてなかった。
そういう作品じゃないのかもしれないが、もったいない。
東野圭吾原作なので、たぶん本は面白いのだと思うが、どうも映画になると尺が足りないのか、説明不足なのだろうが、疑問点や納得いかないところが多かった。
脚本が残念だったのだろう。
期待してただけにガッカリだった。
優しい噓?
久しぶりに映画館での映画です。
舞台出演を懸けて、雪深い山荘(?)で4日間を過ごす事になった7名の劇団員。外出禁止なので、ほぼ屋内で話が展開します。
つまらなくはなく、そこそこ面白かったですが、犯行動機も舞台設定も無理やり感があります。
最終選考まではどうやって噓のオーディションを行うことが出来たのか、準備資金は?あんな周到な準備が可能なのか、そして、最終的にはどういう結末を望んでいたのか、よくわかりません。
東野圭吾さんの原作でアイドルが主役の作品で、傑作は無かったように思いますが、どうしてでしょう。
本作は登場人物が若い人ばかりですが良い俳優が出ているので観ました。主役の重岡さんは悪くは無いけど明らかに実力不足でしたが、他の出演者がカバーしているから見ごたえはありました。でもアイドルの映画ですね。重岡さんの無意味なアップが多かったです。森川さんは気迫が凄かったです。
エンディングテーマはWEST.彼らの曲はほぼ初めて聴きましたが、失礼ながら意外と上手でスピード感が良いです。本編の方ももっとテンポが良ければねえ。
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