ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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練られたストーリーなのに・・・
雪山大好きな俺なので、予告編の“雪の山荘”というだけで惹かれてしまった。
しかし、観始めた途端「なんだ、雪山じゃない」というところでまずガッカリ(笑)
まあ、それは大きなことではないが、観終わって「ちょっと惜しいな」と感じる作品だった。
【物語】
ある劇団の次回作メインキャストオーディションに合格した男女7人の役者が、人里離れたペンションに向かった。彼らは劇団の演出家からここで主役を決める3泊4日のオーディションを行うと聞かされていた。
建物に入ると演出家の声と壁に説明が流れる。設定としてこの地が大雪に見舞われ、山荘は孤立している状態であるため、外部との通信はオーディション終了まで禁止。これから事件が起きる。事件を解明した者が主役の探偵に抜擢されると説明される。
そして、2日目の朝、3日目の朝、4日目の朝と連続して一人ずつ参加者が消えて行く。その度に演出家の声で殺人が起きたと説明される。これは本当に芝居(設定)なのか、現実の殺人事件なのだろうかという疑心が役者たちの間に生まれていく。
【感想】
多重構造となっているストーリー展開は非常に凝っていて、良く練られていると思う。エンドロールで「東野圭吾」の名前を見て、「ああ、さすが」と思った。
ということで、筋立てに不満は全く無い。
しかし、映画としてはイマイチと感じてしまった。
一番の不満は種明かしのくだりだ。“犯人”がある参加者に「犯人はあなただ」と言われるまでは良いのだが、あまりに簡単に犯人の自白が始まる。 もう少し、「俺じゃない」という言い訳、否定が欲しいところだが、あまりにあっさりペラペラしゃべる。
最後まで見ると、その違和感にはある理由が隠されていることが分かるが、そのさらに深い謎解きに関しても、「あらあらあら」とばかりに、あっさりと説明してくれちゃう。
ある意味、とても分かり易い謎解きなのだけど、あっさりし過ぎ。
観る方がもう1回考える、疑問が湧くという間も与えられずに解答がどんどん説明されるので、「あー、そうだったのか!」という感動が無い。
問題集の問題を読んで、「さあどう解こう?」と考え始めたのに、考える時間も与えずに先生が一方的に答えを説明してしまったと言う感じ。
これは脚本・演出の力不足だと思う。加えて主演重岡の演技力(例えば、同じセリフでも間の取りかた、セリフの緩急等)の影響も大きいかと思う。
東野圭吾作品の特徴は、多重構造になった謎解きの巧妙さに加えて事件の裏に隠された犯人および事件関係者の心情、平たく言えば人情に心打たれるところにあると思う。例えば“新参者”シリーズではドラマも映画もとても良く出来ているので心動かされたが、本作にも“心情”の部分が用意されているにも関わらず、全く心動かされず。
本作も、もっといい作品になり得る素材だったと思うだけに惜しい気がしてならない。
不注意からの逆恨みすぎるよ
疑似俯瞰の間取り図に意味があったのね。
ラスト10分に、ん?ってなったけど、まぁ若者よ頑張って‥‥オツカレ
主人公の久我の最終選考理由が結局謎だったり、演出家の存在、冒頭のアイマスク市民バスとツッコミどころが多かった。
豪華キャスト。でも、ストーリーにはいくつかの違和感を感じました。
能登半島地震により、お亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げます。また、被災された皆様にお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心よりお祈り致します。
今年の映画鑑賞初め。原作は未読です。
恐らく原作はもっと詳細な描写があるのかと思うのですが、物語の展開に少し無理があるような気がしました。まず、最終オーディションが山奥の山荘で行われることや、そこまで路線バス移動なのに目隠ししていること。
山荘で起こる事件も、参加者全員が協力者ならともかく、そうでないのであれば都合よく進み過ぎてるように思います。雅美さんも、他の人のせいにしたい気持ちも分かるけど、本人の過失が多いかな。殺したいほど憎んで、それを実行に移すのはイマイチ共感できませんでした。
というか、どこまでが本当に起こった出来事なのかな。原作を読んでみたいと思いました。
キャストの皆さんは豪華なのに、少し勿体なく思いました。
ワクワクして見られるが終盤は退屈だった
犯人分からないしシチュエーションはド定番でありながら作られたもので実際は違うというのがなかなか面白かったです。
ですが種明かし始まってからは台詞回しが冗長だし振り返り映像がたくさん挟まって丁寧すぎたしマジでお前らマジでどの面下げて物言ってんのマジででした。
言葉で色々説明しすぎで絵や表情でもっと表現できたのではないかなあと思ってしまいます。小説ならもちろん文字でしか表現できないので、台詞に任せるところは多いでしょうが、そのまんま脚本にしてしまっては…、もちろん会話劇で魅せる名作もありますが、そこまでの代物でもなく。せっかく実力ある役者さん集めたのですから他に表現の仕方があったと思います。客は映像も併せて楽しみたいのですしね。
これは原作にケチつける部分でしょうが個人的にこのオチは好みじゃなかったです。
ですが犯人の告白までは十分楽しめました。
でも最終的な評価としては…なんかちょっと惜しい。
そうだった東野圭吾だった
2024年劇場鑑賞9本目。舞台挨拶中継付。本編前。あーだめだ本編前に舞台挨拶中継やるのセンスない映画だ。登場人物8人(この時点でもうネタバレなんだよなぁ)と監督の9人の挨拶なのに重岡大毅が喋りすぎて(面白いのは面白いけど)他の人が喋る時間が少なかったのが残念。内容も触れたらネタバレだし、避けて話したらどこのことだかよく分からないし。
雪で閉ざされて外部へ出られない山荘という設定の、住宅街にある普通の広めの家に劇団員が呼ばれ、主役をかけて推理ゲームをしろというオーディション。毎晩劇団員が殺されるが本当なのかオーディションの一部なのか分からないまま話が進んでいきます。
オーディションのはずなのに本当に死体が出てきてパニックになる、という感じじゃないのでまぁとりあえず最終日まで様子見てみるか〜くらいの軽い感じなので緊迫感なし。また、アリバイやトリックを見破るのではなく、犯人が分かる罠を仕掛けて引っ掛かったら犯人、みたいな当て方をするので爽快感もなし。
考えてみたら新参者もマスカレードホテルもトリックやアリバイの矛盾をつくというより、犯人の動機に焦点を当てる作りでした。ここが大事だと分かって作っていると感動したりハラハラしたりできるのですが、変にミステリーのように見せようとするとそこはもともと薄っぺらいので残念な作品が出来上がってしまうわけです。残念。
これはなかなかの茶番劇。
芝居は殺し合い?生かし合い?役者はうまく嘘をつく
2024年最初の映画鑑賞は本作品。
東野圭吾のベストセラー小説、というキーワードにひかれ、
映画館へ足を運んだ。
劇団に所属する7人に招待状が届き、大雪で閉ざされた山荘という
シチュエーションでの合宿、そしてオーディション。
ところが連日殺人事件が起こり、残されたメンバーは互いに疑心暗鬼に。
メンバーが山荘内でどのような行動をしているのか、
見取り図で表現しているところとか、
監視カメラ越しの映像などはなかなか面白かった。
幾重にも重なったトリック、三重あたりでムムム、という感じで観ていたけど、
最後の最後は・・・?
よいエンディングなのかもしれないけど、
どれが本当なのだ??事故、車いすは??
とわからなくなった笑
そして、入場者特典を見ると・・・ムムム。
実はもうひとひねり?すべてが芝居なのか?
主題歌に違和感
雪で閉ざされてない別荘で
東野圭吾の今から28年も前に発刊された、クローズド・サークル・ミステリー。映画化になると知り、原作本も現在手に取って読み進めている。本日、映画を先に観て、結末を知ってしまったが、東野ミステリーらしくその裏と結末には、人の情と憎悪といったものが交錯したヒューマン・タッチな内容となっている。作品としては、別荘内部のシーンだけが続く低予算作品。映画化するよりは、舞台に向いた内容であると思う。
クローズド・サークルによるミステリーは、本編の中でもアガサ・クリスティーの『そして、誰もいなくなった』が紹介されていたが、それほど珍しいものではない。災害や雪で閉ざされた館に集いし者達が、次々と殺されていく展開で、残された者の恐怖と誰が犯人なのかという謎解きの面白さがある。そして、忘れてはならないのが名探偵の登場。
本作は、雪に閉ざされたと言いながらも、それはあくまでも架空の設定。実質は、劇団の最終オーデションを兼ねての合宿所が舞台というのは、ちょっと興醒め。その合宿所で、演出家が出した課題が、雪で身動きの取れなくなった山荘を仮定し、殺人事件が起きたら、どんなシナリオで、どんな演技をするのかというもの。その様子から、演出家が出演俳優を見定めるというシチュエーション。
合宿所に集ったのは、演出家の劇団員6人とフリー俳優1人。その7人が、3泊4日の実演合宿に入るのだが、朝が明ける度に1人、また1人と消息を絶ち、その中で残された者同士が疑心暗鬼となっていく。そんな状況の中で、唯一人、この状況をしっかりと分析して、名探偵ぶりを発揮し、謎解きに挑んでいく者が現れるのだが…。そこには、出演権をかけ、劇団員同士のし烈な競争と嫉妬、過去の憎悪が隠されていた。
出演者は、WESTの重岡大毅が主演の久我を演じ、昨年公開された『禁じられた遊び』に続いて、俳優としての活躍が目覚ましい。その他には、中条あやみ、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、そして間宮祥太朗等が劇団員役を務め、なかなか生きのよい若手俳優が顔を揃え、脇を固めている。
ぜんぜん本格ミステリじゃない。おすすめしない。 この程度の内容で、東野圭吾原作???
ぜんぜん本格ミステリじゃない。おすすめしない。
この程度の内容で、東野圭吾原作???
いくらでも面白くできそうなプロットなのに残念。
「金田一少年」にありそうで、きっと「金田一少年」のほうが面白くできそう。
まず、最初の最初、冒頭から、ひどい。
目隠しをしてバスに乗っていて指定の駅で降りる?バス停にも地名があるし?
目隠しの意味ないじゃん。
貸別荘には、別の一人が自分で来てるし。
目隠しの意味不明!
ここから始まって、脚本(原作?)がおかしい。
4日間、貸別荘を舞台に、新作舞台出演者のオーディションを開催。
課題は真犯人を推理する、その過程を演じること。
というが、真犯人をあてる推理力があるかと、俳優としてのスキルを評価することは別問題では?
実際、誰も演技しないし(1シーンふざけて演技するだけ)。
「本当に殺人が起きたときの皆の行動が見たかった。それをそのまま舞台にしたい。」というのならわかるけれど。
それでも、「実際の表現・行動」と「舞台で観客に伝える、観客と共有する」は別物だと思うし。
そこまで真剣に考えているわけではないか。
そして、小説「そして誰もいなくなった」が出てくるけれど(オマージュなんてこの内容では100万年早い!クリスティに謝れ)、「誰もいなくなる」どころか、結局3人しかいなくならない。
次々に消えていくのではなく、テンポが悪い。
期限ぎりぎり駆け込みでやっと3人目が消えた。
最も疑問なのは、事件の真相が、傷心の犯人に協力した振りをして、さらにだまして傷つけることになるのがなぜわからないのか。
すぐにばれることなのに。
エンディングの演出は、こういういかにもな仕掛けも(舞台もの映画のラストあるある。途中で予想できたけれど。)好きで、感動的ないい音楽で盛り上がって、エンドロール…早々に、いい音楽が終わっていきなりWEST.の主題歌で余韻あるラストがぶち壊し。
重岡が主演だから仕方なのかもしれないが。
終盤の感動的な音楽で盛り上がってるのに、エンドロールでタイアップのJPOP主題歌が雰囲気をぶち壊し、というのも最近の日本映画の本当にやめてほしい「あるある」です!
本当に勘弁してほしい。
かなーり前に
ワイルドスピード‼️❓ナンバの馬渡‼️❓
舞台挨拶付き。
主役の彼がイーロンマスクみたいに挙動不審でやばい舞台挨拶、で、映画では🎞🎟🎬おどおどしてて、演技なのか、地なのか、よく分からん。
内容的には、東野圭吾ゆうより、東野幸治的のレベル、わかるかなわかんないだろうなー。
ただ、森川葵と間宮祥太朗の演技が凄い、これが演技賞レベル。
三段階のストーリーから、自分なら、四段階で、森川葵が立ちワイルドスピードがベストと思うが。
ちなみに、馬渡は間宮祥太朗の本名、これの方が、カリスマ的だと思うのだが。
この小説が映像化しなかったのは、東野圭吾の中では駄作の部類で、単調だから。
でも、俳優陣が豪華で見応えあり。
森川葵や間宮祥太朗だけでなく、西野七瀬の抑えた演技、キモい演技の定評の人、主役の彼のおどおど感、みんな良い演技でした、ありがとうございました😊
作品構造はおもしろいが、引っかかりも多いかな
本作は東野圭吾さんの小説の映画化らしいですが、そんなことは全く知らず、原作も未読です。でも、ミステリーは大好きなので、予告に惹かれて公開初日に鑑賞してきました。
ストーリーは、新作舞台劇の主役オーディションとして集められた男女7人が、「大雪に閉ざされた山荘」という設定で4日間の合宿に参加するが、一人また一人と誰かが消えていき、仲間内に殺人犯がいるのではないかと疑心暗鬼となる中で、その裏にある真相が明らかになっていくというもの。
いかにも舞台劇に向きそうなシチュエーションで、密室殺人ミステリーを思わせる内容は悪くないです。実際に殺人事件が起きているのか、それともオーディションのためのシナリオなのか、謎めいた展開に興味をそそられます。それでいて、物語全体が二重三重構造となっているのがおもしろいです。そして、それをわかりやすく運ぶ展開も好印象です。
ただ、その構造自体がキモで、トリックらしいトリックがなかったのはちょっと残念です。後半に差しかかる頃には、なんとなく動機も察しがつき、そうなると犯人も絞り込まれてしまい、解明シーンでの爽快感はあまり得られません。ラストもいい話っぽくまとまって、なんとなくよかったねという雰囲気に包まれますが、あそこまで憎み合っててすんなり和解できるのはちょっと違和感を覚えます。
あと、私が何か見落としたか、聞き落としたのかもしれませんが、そもそも久我をなぜこのオーディションに参加させたのでしょうか。また、これをいうと身もふたもないですが、誰も謎解きできなかったらどう決着させるつもりだったのでしょうか。その場合、今回の計画に加担した者とそうでない者は、今後も同じ劇団でやっていけるのでしょうか。鑑賞後に冷静になって考えてみると、いろいろ引っかかることも浮かんできてしまいました。
キャストは、重岡大毅さん、中条あやみさん、間宮祥太朗さん、堀田真由さん、戸塚純貴さん、岡山天音さん、西野七瀬さん、森川葵さんら。主役を張れる実力派若手俳優をずらりと並べ、物語としても作品としても演技のぶつかり合いは見どころの一つとなっています。中にはちょっと物足りないかたも見えましたが、総じて見応えがあります。
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