ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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若手俳優の実力が発揮された作品
原作未読で拝見したのですが次々と起こる事件と7人の俳優の複雑な人間模様に終始何が起こるんだろう何が起こってるんだろうとドキドキしていました。特に間宮さんと森川さんの演技には心を揺さぶられました。また重岡さんの演技はあまり見たことがなかったのですがセリフがなくとも表情や雰囲気から心情が伝わってきて最後には涙を流してしまいました。東野圭吾さんの作品だったので期待していたミステリーの要素も登場人物の演技もさすが若手の精鋭俳優を集めたといった感じで2024年最初の映画がこの作品で良かったと感じる作品でした。
舞台俳優らの青春群像劇として鑑賞すれば、感想も変わる。
原作未読。
舞台俳優らの青春群像劇として鑑賞すれば、感想も変わる。
ミステリー作品として鑑賞すると、冒頭から足元をすくわれる。
目隠しした登場人物らがバスに乗ってくる。
だれがバスに乗せて、降りる場所を知ったのか。
海の見える景色から、オーディション会場へ向かう。
冬期とは全く関係のないペンション。そこが「ある閉ざされた雪の山荘」の設定である。
ここで、事件が発生するわけだが。。。
課題となるメッセージを発する発光器、音声機など探ることはしないで物語は進む。
探偵役を登場させた若者の物語としてみるのと、本格ミステリーを臭わす題名で鑑賞するとがっかりする。
そんなに悪くない
結局、全てが舞台の上の出来事だったとすれば、違和感的なものも全て納得。
例えば、最初の目隠し。意味あるんかなと思ったけど、舞台なら、バスの去って行く音と目隠しされて取り残された6人で説明可能。
途中の強引な展開や役者の演技なんかも、舞台なんだからって感じで。
だとすれば、最後は森川葵に立ち上がって貰って、それすらも、舞台上の設定ということにして欲しかった気もする。
まあ、私的には十分楽しめました。
何度も観たくなる映画
原作を読んでから、映画館へ向かいました。原作を読んでいたにもかかわらず、二重三重のトリックに頭をフル回転で整理しながら観ていました。
もう一回物語を知った上でゆっくり観なくては。
俯瞰で部屋を見せてくれるアイデアがすごく助かります。
演技?
「この演技でこの監督はOK出すんだー」
というのが見終わった後の率直な感想。
原作は未読ですが、久我役の重岡さんの演技が役にはまってない感じがして、
「久我、お前は一体どんな人間なの?」状態が最後まで続いた。
重岡さんって、どの作品も良くも悪くも重岡大毅のままだなと感じる。
ベテラン俳優がいないのもあってか、演技で物語に説得力を与えられていない作品。
全くのネタバレをなく観に行ったので誰が犯人なんだろうと予想しながら...
全くのネタバレをなく観に行ったので誰が犯人なんだろうと予想しながら楽しめました。
一人一人の個性などをわかりやすく表現できていたと思います。
ミステリーというジャンルの映画はあまりみないので好きな人からしたら物足りなさとかはあるかもしれませんが、みないものからしたら難しさもなくみやすかったです。
原作はまだ読んでいないので読んだ上でまた映画を観に行きたいなと思います。
原作を読んでから観ると印象が変わる作品
原作を先に読むか映画を先に観るか迷ったが、ミステリーということもあり、結果を知ってしまうのもな…と先に映画を。
前半はテンポよく進み、何も疑わずに起こったことを受け取る。途中から違和感を感じ始め、疑いを抱き始める。で、あっという間にラスト。
割と後半が長く感じるが、様々な背景描写をしないと説明がつかないことが多いので、やむを得ないか。
なるほど、という感じもあるが、腑に落ちない部分もあり、持ち帰り整理しつつ、原作を読んだ。
なるほど。久我の存在が謎だったが、原作を読めば解決。(東野さんの設定そのまま)
全体的に原作に沿った作品なのではないか。映画と重ね合わせないと理解が難しい部分もあり、そもそもこの原作自体が、派手な展開・複雑なトリックで魅せる作品ではないと分かり、納得。ミステリーというか、青春群像劇の色味も強い。
原作を読むと、よくこれを映像化したなという感想。
原作があると「原作と違う」「原作を生かしきれていない」という感想が出がちな印象があるが、映画→原作→映画の順でみると、映画の捉え方が変わる作品だった。
もちろん賛否・好みは分かれるだろうが、原作との違いを感じながら自分も閉ざされた山荘にいる感覚を楽しめたら、面白い作品だと思う。
そして観終わったあとに、人と考察し合うとまた色々な見方が出来て面白い。気楽に観たほうが良い。
もう少し確認したい場面があるので、もう一度観に行こうと思っている。
評価の難しい内容
面白いのかと問われるとうーんて感じで、ではつまらないのかと問われるとうーんて感じで実に評価が難しい作品かなと。
ただ、引っかかる(気になる)部分もいくつかあるので考察のしがいがあると言えばあるのかもしれない。
友人に見ることを勧めるかと問われたらnoです。
丈夫な花瓶
バスを降りてからアイマスクを外す違和感に、パンフ越しのキャラ紹介のダサさとテンポの悪さ。
冒頭から期待値を下げて鑑賞することになった。
中盤は悪くないのだが、劇中でも言及された「本当なら主宰が通報する」が頭から離れない。
死体が出ないだけならまだしも、井戸の中身を見せないことで芝居だと確信してしまい、緊迫感が失われた。
井戸の存在自体が要らなかったように思えます。
見取り図上で動く演出は面白かったが、特徴的な色の服を着た久我と田所以外の区別がつきにくかったのが難点。
しかも、建物の構造が活かされた仕掛けでもないため必要性のある演出でもなかったし。
真相に関しても、あれなら部外者の久我をわざわざ参加させた理由がまったく分からない。
見抜かれなかったら、あの3人は役者を辞めてひっそり生きるつもりだったの?
人数分用意された『そして誰もいなくなった』も、結局何の意味もなかったなぁ。
田所が主宰のモノマネを披露したことから、メッセージ音声は彼のものかと思ったが、違った。
あれがミスリードだったのかどうかも、全体の脚本や演出を見ると微妙なところ。
演技は悪くもないが良くもない程度で、特筆すべきなのは岡山天音くらい。
森川葵も、“頭ふたつ抜けた”天才とまでは見えなかった。
HPのキャスト表記で、重岡大毅と間宮祥太朗だけ大きく出してあるのも半ばネタバレ。
こういう言い方もあまりしたくないが、某事務所が主演で主題歌まで務める映画はやはり…という印象。
2回見たくなる映画
テンポもよくラストに向けて盛り上がる感じもよく1回目見た時も十分に面白かったですが、犯人もトリックも知った状態で見たいと思い2回目を見に行きました。そうすると1回目を見終わった時とは違う感情を持ち、ラストに関しても感じ方が変わりました。ぜひ他の方にも2回見て感情の変化を楽しんで欲しいです。
気を楽にして、余白をも鑑賞後は楽しめる映画です。
原作未読で4回ほど鑑賞したのですが、
登場人物たちが劇団の俳優たちなので、演技力はもちろん、舞台をみるような感覚にもなるような作り方をしているため、こだわって選ばれた俳優陣の表現力にただ、ひきこまれるばかりです。
キャラクターひとりひとりが、今回の劇場版をするにあたりしっかりと色付けしてあるため、ポジションや特性も解りやすくされていて、初見やミステリー初心者でも関係性の把握もしやすそうでした。
原作が92年作の時代背景から、現代の20代の男女が陥るリアルなシチュエーションとして細かくアップデートされて、小道具の使い方も日常感があるため現代のミステリー映画として鑑賞できます。俳優陣のファンの方々も若い方が多いかと思われるので、そんな方々も身近に感じながらストーリーに入れると思います。
ストーリーはミステリーが原作なので、もちろんトリックもあり、人間模様や経緯もありますが、どちらかというと人間模様を楽しむ見方が私は楽しいと思いました。
主役を勝ち取るオーディションの中で俳優たちが陥る事件は、登場人物の心理を思うと恐ろしいと感じるものがありますが、人物たちはそれぞれの為に動き、解決しようとします。
その人物たちの動きやキャラクターは楽しんで観られるように作られていて、監督さんが話していたように見所のひとつだと思います。
勧善懲悪や「解決してめでたしめでたし」というな事件解決や答えを出す事が目的のミステリーと違って、ラストまでみて、感想や解釈を語り合って楽しむところまでワンセットにして楽しむミステリーでした。
主題歌に選ばれたWEST.の『FICTION』はよく聴くと、歌詞が登場人物の心理や動きに沿っているワードが多く、映画館で聴くエンディング曲として、とても良かったと思います。
ここまで感じながら観ると、今度は人間に着目してみてみようと視点が変わるかもしれません。
俳優の方曰く、青春群像劇とも話していた事がとても腑におちました。
気楽にみることができる要素も多くあり、楽しめる映画です。
あれれ
原作読了(図書館本)、間宮君推しなので鑑賞。
ある別荘(villa)で巻き起こる謎解きミステリー。
一人また一人といなくなる、それは何故か、殺人なら犯人は誰なのか、っていうのが面白いはずなのに。登場人物の心情や背景を描ききれなかったのか、あまり緊迫感を感じられないまま、1日目、2日目…と展開していった感じ。これは小説の方が面白かったです。
また、劇団員が集められた別荘が綺麗すぎて怖さ?が半減。「先生」のデジタル指令が映画ならではで、すごいなと思いましたが、もう少し「THE・山荘」って感じの造りをイメージしてました。
同じく東野圭吾の「レイクサイド・マーダーケース」のような不気味さが、もう少しほしかったところです。
俳優さんは皆よかったです。てっきり中条さんが由梨江の役かと思ってました。
森川さんは舞台女優設定があってて上手かったと思います。
TOHOで鑑賞。パンフ売り切れ。公開してまだ4日目なのに。→移動してイオンシネマで購入。私もヒマ😅ご参考まで。
映画化には向いていない
クリスティーの「そして誰もいなくなった」を下敷きにしたと思われる、東野圭吾のミステリー。
オーディションのために集められた役者たち、という設定だから、連続殺人事件と言われても、死体もないし、全くサスペンスが盛り上がらない。推理もたいしたことない。
舞台は海辺の別荘(雪の山荘ではない)のみ、登場人物は8人だけ。動きがなく、映画館で見させるような映画ではない。
歩きスマホはやめましょう。
期待していた分残念。この前に見た「カラオケに行こ!」がよかった分余計に残念。
バスに乗ってて、目隠し。次のシーンでは、バス停横に一列に整列。どうやってバスを降りたの。
目隠しに何の意味不明あるの。
このペンション?私の勘違いか、劇団の偉いさんの別荘じゃなかったかな?
壁に文字出てくる。プロジェクター?壁がモニター?カメラも設置してあるみたいだし。
ただのペンションじゃないよね。マジックミラーまであるし。
また、意味不明な紐で繋がれ就寝。ソット外せば判らない、なんて展開もありだよね。
これ東野圭吾の原作通りなのか?脚本?
多分説明不足でラストにいったのだろうけど、これすべて舞台劇でした、って話ですよね。
そうじゃなきゃ、ダメダメのお話の映画だよ。
キャストに若手の有名な俳優さん揃えても、脚本でどうとでもなるんですね。
穴だらけのミステリー
原作は未読です。
おそらく、原作はそうでもないのでしょうが、この映画に関しては、穴が多すぎる。特に重岡大毅演じる久我、彼が何故呼ばれたのか分からない。唯一部外者なのだから、いない方が成立し易い筈だ。多分、原作ではその辺りがポイントになってるん筈なのに、映画では探偵としての役割の為にいるとしか思えない。
他にも、どう言ってこのペンションを借りたんだ、とか、行くまでに演出家にその話したらどうすんだ、とか、隠れてる間トイレどうした?、とか、えー、色々ありすぎて、逆に原作が気になりました。
最後、舞台に変換するが、この脚本は映画より舞台に向いていると思う。
これはなかなかの茶番劇。
いや、これはもったいない!確かに冒頭こそそれ目隠しいらんやんってツッコんだけど、なんだかんだ途中までは金田一少年みたいで面白かったのに、なんでこうなった?!うっかりすごいトリックでも隠されてるのかと勘違いしてしまったわ。
疑問が多すぎて完全に不完全燃焼。そもそもあのまま解散してたらその後どうするつもりやったん?本当はこんな結果が狙いでしたって説明がないと話が成立しない。だいたい完全な逆恨みでこんな殺意持たれてたまったもんじゃないしな。で、結局久我は何者なん?
なんかそれぞれのキャラクターも薄いし、重岡くんに関しては終始真面目なんか笑かしにきてるんかよく分からんかった。
公開初日から
日を追うごとに評価が下がり続ける作品も珍しいかも。
でも個人的には「シチュエーションスリラー」って言ってるんだから、それを念頭において見ると「やられたー」って感じはある。
東野圭吾の原作でもあるしね。
個人的には楽しめました。
ネタバレ案件になるから内容には触れないけど、最後、もう一捻りある演出だと、映画中の「俳優は嘘付くお仕事」ってセリフがグッと迫ってくるのだけれど。
観せ方によってはもっと跳ねたかも?
ネタは直ぐに解るが・・・
物語の構成からネタ、犯人像と言うのは、割合容易に判断できます。
3部構成だとネタ晴らしで言っていますが、実際はそれほど深くは無かった気がします。
ただ、演者のレベルは非常に高く、役者だなと感じさせてくれました。間宮さんの静かな演技には引き込まれますし、葵さんの爆発的な演技と好対照だったと思います。
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