「さすがは東野圭吾さん!だけど不可解な設定が‥」ある閉ざされた雪の山荘で R-DORAさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがは東野圭吾さん!だけど不可解な設定が‥
中条あやみちゃん目当て&結構いい若手キャストだなーと思って何の前情報もなく参照、最初引き込まれず流し見していたが、途中から面白くなり、最後は個人的にはある程度納得。
ただ、3重のトリック?は映画をよく見る人にはすぐに分かる作り(もしかしたら原作を大分カットする必要がある為に分かりやすくなってしまったのかも)も最後納得しながらも大きな疑問点
・実は3重のトリックではなく、4重?と言う点がスッキリしない。
主人公の久我に東郷から招待状が行っているところで本来はオーディションなのは確定しているが、ボイスの東郷の指示が全て2重目のトリックであるなら、ラストの舞台の作が久我になってる所が整合性がとれない。しかし、「君達を見ている」とあるということは東郷がみているはずだが、どう考えて東郷は見ていないのでこの辺の設定が分からないので、
一番合点が行く個人的設定は
・東郷の本来の意図としてはオーディションではなく決定キャスト達が親睦を深める意味の合宿の様なもので本来1日くらいの予定で違う内容の招待状だった(それを本多が聞きつけて内容をかえて利用した)、もしくは招待状自体が全てフェイクで山荘も全て本多が用意した(久我がオーディションに残っていることを団員は知っている中で本多は久我にも招待状を出した)
・ここに2重目のトリックを乗せて結果3重目も乗せた
・そしてどちらにせよ全員オーディションに受かって次回作公演を行った、結果を出した久我は次次回作の脚本を書いて監督に提案し監督が採用、キャストとして雅美を推した
という感じかと思っているが、微妙な事してきたのがラストのポスターで雅美が車椅子乗ってないのよね(ただ椅子に座りなおしただけかもだが)、仮に4重トリックで全てが劇中ドラマであれば、ラストのカーテンコールで車椅子から立ってたら全部舞台劇中ドラマだったかリハビリ成功して舞台に雅美が戻って主演とったが確定で、個人的には星一つ増えるんだけど、わざと曖昧にしたのかなーと思いながら見終わりました。
所々気になるけど(森川葵ちゃん好きだけど、ラストのあたりのわざとらしい感じの演技とか中条あやみちゃんの無駄遣いとか)、
ラストにわかった東野圭吾さん原作ということで「流石こんな感じに端折られてもちゃんとおもろい」と納得しました。
素直に見ていける人は好きかも!