「自分なりの考察(推理好きの方の意見も沢山みたい)」ある閉ざされた雪の山荘で サイトーさんの映画レビュー(感想・評価)
自分なりの考察(推理好きの方の意見も沢山みたい)
原作、パンフレット未読での考察。
あくまでも、ノンフィクションは麻倉雅美がオーディションをしている所を久我が客席から見ている所だけ。他は全部舞台。
オーディションの麻倉雅美のすごさに感化した久我は、麻倉雅美が主演となる脚本を作り上げた。それがある閉ざされた雪の山荘で。
だから、初っ端からの突っ込みたくなる場面は、舞台ならではなのかなと。リアルとしたい映画ならバスに他の客はいないの?目隠しで乗り込むのとかあり?とか突っ込みたくなるから。あくまでも舞台演出。
そして、私は実は田所と貴子も本田からタネ明かしをされていて、この2人には知らない程で演じろと言っていたのではないかと(死体はないのに井戸での2人の大袈裟な演技、スムーズな部屋決め、最後に雨宮をぬいて3人で過ごしたのもこれなら納得できる)
つまりは、雅美を騙すための演技を残り全員でやっていた。もちろん、作った久我も。
これだと結構すんなりするかなと。
所々での間取りの映像、山荘の外観などの場面は、舞台でのセット切り替えを意味してるんだと考えた。BGMもついてまさにそれっぽい。
靴がキレイにされ、いなくなると同時にくつもなくなるのは、あくまでもアガサ・クリスティのそして誰もいなくなったにもかぶせ、見てる観客に今の現状をみせる久我なりの演出だったのではと。(だって、内容的にあまり関係なかったし)
本田と久我のハートができてた場面、山荘の外での雪山遭難場面、最後の嘘という字は…ということろは、観客に笑いを入れたい。ここも久我の演出だったのかなと。
結局、雅美の足は?の所は実際は怪我をしてない、と結論づけた。カーテンコール1度目はよくその役のまま挨拶にでる事も多いから。何より、公開初日3日間に配られたネタバレカード。あれ、麻倉雅美が他のメンバーと同様に椅子に座ってるのよ。しかも、肘掛なしの普通の椅子に、手は前に組んで、姿勢も良くて。下半身不随ならあんな座り方できないなず。
本田が久我にありがとうと言ったのは、いまいちピンとしてない。久我作の舞台が完成した事に対してのありがとうなのかなと。ただ、これじゃ軽いかな?ここが、スッキリしない点。
本当に何度もみたくなり、その都度、考察が更新されるスルメ映画。さすが東野圭吾作品と満点。こういうの大好き。
役者が役者を演じる、とよくプロモーションで言ってたけど、重岡大毅が久我を演じるということでなく、久我という役者が、さらに舞台で久我という演技をしたということかな。
あ~、推理好きの人の考察読み倒したい。