「鍋の長回しシーンは迫力あった」東京ランドマーク ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
鍋の長回しシーンは迫力あった
社会と何とか折り合いをつけながらも居辛さを抱えて彷徨う若者、というのは小説・映画・楽曲で繰り返し扱われてきた素材で、少し前なら「怒れる若者」として描かれたのだろう。しかし今や彼らは怒る対象も怒り方も知らず、家出少女に対する同情や憐憫も持て余す。この閉塞感がリアルで息苦しくなってしまうのだが、全体の印象が不思議に明るく乾いているのは監督のセンスの賜物だろう。
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