ギルバート・グレイプのレビュー・感想・評価
全131件中、1~20件目を表示
いつの時代も愛される名作に
ラッセ・ハルストレム監督のハリウッド1作目であり、若かりしレオナルド・ディカプリオがオスカー助演男優賞にノミネートされた秀作ヒューマン・ドラマ。ジョニー・デップが「普通の」人間を演じているのも新鮮。
家族のためと自らを片田舎に縛り付ける青年ギルバートが自由奔放な少女ベッキーに触発されていく様を暖かく見つめる。
知的障害を持つギルバートの弟をディカプリオが演じているが、見事ななパフォーマンスを披露している。彼の芝居の巧みさはこの映画の質を大きく引き上げている。ベッキー役のジュリエット・ルイスの透明感ある存在感も素晴らしい。
古典的な家族愛の物語であり、青年の成長物語であり、人の尊厳を問うヒューマニズムでもある本作。いつの時代に観られても人の心を動かす普遍性が溢れており、古典の1本に将来はなるかもしれない。
このころのジョニデなら 抱かれてもいい
何年経っても変わらない名作
もう、数十年も経つのか…と
あの頃、多感な時期にこの映画と出会い、映画って素晴らしいなって思った。
ものすごく久しぶりに鑑賞。
知的障害を持った弟アーニー(レオナルドディカプリオ)を持つ兄(ジョニーデップ)、ギルバートのお話。
「どこへも行けない」と言ったギルバート。
変わり映えのない日常、寂れた街、変わらない住民たち、父親を亡くし、家族を養わなければと気負う優しいギルバート。父が死んでから美しかった母は過食になり、太ってソファーに張り付くような生活。
目を離せない、アーニーの世話に明け暮れる日々だった。
ある日、トレーラーで旅をするベッキー(ジュリエットルイス)との出会いをきっかけに彼の気持ちに変化が現れる。
家族のしがらみを超えた愛と愛のお話。
あたたかい気持ちになる映画
音楽のないダンスのような街
チェーン店のバーガーショップができただけで歴史が変わってしまうような田舎町。
世話をしなければならない母と弟。
このまま、このまま自分の人生は終わってしまうのか。
都会で自由に生きている人たちにわかるだろうか。
雨の中、エンジンがかかってしまうシーンでは(車が直ったら彼女は街を出て行ってしまう)涙が出た。
そのあたりで終わるのかと思ったら、母が、、。
そんなことで解決していいのか。
ディカプリオはタイタニックやビーチから人気の出たイケメンアイドルスターだと思っていたら、とんでもない。
若い時から超演技派だったんですね。
ディカプリオだけでなく、若い俳優さんたちがみんな輝いていた。
リバイバル劇場公開してくれてありがとうございました。
25-103
天国のような空気に包まれた珠玉の作品
久しぶりに観たけど…
激しくはないけれど静かで強い焦燥感
ジョニー・デップ目当てで見るとビックリする名作
公開当時に見た。
また映画館で観れると知って、わざわざ日曜日の夕方、渋谷まで観に行った。
ジョニー・デップが好きで観て、大満足した記憶。
弟役は、役者じゃなくて、ママ役と同じように適役に、彼に合わせてみんなが演技してるんだと思った。
その後タイタニックを映画館で観て、社会現象になってテレビでもディカプリオを見かけたけど、ギルバート・グレイプの弟役だと気づかなかった。(ちょっと似てる子だったなとは思ったけど)
今回はディカプリオとわかってて観た。
すごくない?ディカプリオ。
これでアカデミー賞取れなかったとかってビックリなんだけど。
思わず調べたら、この年の助演男優賞は「逃亡者」でBOSSのCMでお馴染みのトミー・リー・ジョーンズが取ってた。
いや、あれも良かったけど…いい引き立て役だったけど、演技としたはアニー役のディカプリオのほうがすごくない??
ジョニー・デップが普通の役。
若い頃からカッコいいけど…今のほうがより魅力的。これもすごい。
あとは、ジョニー・デップがディカプリオをおんぶしてるのも、…なんかスゴい。
演技もいいけど、ストーリーもいい。
わざわざ観に行って良かったな、そう思える映画。
愛しているからこそ重たい
若き日の彼らはキラキラしていた
若い頃の綺麗なお母さん、どんなんやったんやろ
すごい家族構成で太って動けない母親、知的障害の弟を含む4兄弟。
決して裕福そうでもないだろうに誰一人ぐれてない。みんな協力し合って生きている。
節々に愛情を感じる場面が出てきてそのたびにほろっとする。
途中から私的障害の弟がデカプリオに似てるなと思ったら本当にデカプリオだった。
撮影当時は多分、20歳になっていなかったろうに素晴らしい演技力だった。
それでもアカデミー賞は助演男優賞のノミネートに終ってる。
その年の受賞者は誰やってんやろ?(トミー・リー・ジョーンズ – 『逃亡者』)
さらにびっくりしたのはエンドロールで流れたギルバートがジョニー・デップだったこと。
忘れたらあかんのは母親、俳優デビュー作らしい。
映画のためにわざと太ったのか?それともCG?
とてつもない家族なのだが周りの人々が優しく物語を暖かくしている。
ほろ苦い恋もあったり、ドッキリする不倫もあったり、盛りだくさんの良い映画でした。
ギルバートが弟の誕生日に絶対に行かないといってたスーパーでケーキを買って出てきたとこでばったりアルバイト先の食料品店の親父と出くわしたシーンは笑うに笑えなかった。
結局、この家族も母親の死と友にバラバラになるのだがまた、いつか一緒に暮して欲しいと思わせる映画だった。
「人に見られて馬鹿にされるのがいや」といってたお母さんのために遺体を家ごと焼いてしまうと言うのはいかがなものか?
決断力の無かったギルバートが唯一、決断した場面、私にはこんな発想ないしこんなことしたら間違いなく刑務所へ直行やね。
なんとなくハッピーエンドで終ってるのがある意味、恐ろしい。
全131件中、1~20件目を表示













