「しみじみと泣けてきます・・・」ギルバート・グレイプ おまつさんの映画レビュー(感想・評価)
しみじみと泣けてきます・・・
大好きな一本です。思うところあって改めて観なおしました。
一時、日本ではアイドル的な人気を誇ったジョニー・デップとディカプリオ。今やカルトな役もこなせる疑う余地のない世界的な実力派俳優。原題の"What's Eating Gilbert Grape"の通り表現の容易じゃない物憂げな若者とハンディキャップの少年といった難しい役柄を演じたこの二人。やはりこのころから「ただもの」ではないですよね。
なんにも起こらないアイオワの片田舎という舞台もアメリカという国柄や時代を感じさせない普遍的な雰囲気を醸し出しているんだろうなあ。全編通してしみじみと泣けてきます。この映画はきっとまた10年後に観ても同じ気持ちにさせてくれるのだろうと思います。
昨今、日本でも社会問題になっているヤングケアラーがストーリーのバックグラウンドになっています。最近、ボランティアで子供の電話悩み相談をしており似たような環境の子供たちの心の声を聴くことが何度かあり思わず感情移入してしまい筆をとった次第です。
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ゆ~きちさんのコメント
2024年9月9日
やっぱり思春期独特の感性や孤独感、無力感や苛立ちや…色んな失望を経験して達観したり、諦観したり…。
私の頃はもっとわがままだったから、家族のために黙って耐えてるギルバートや妹たちは立派だなぁとしみじみ思います。