市子のレビュー・感想・評価
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引き込まれるような映画でとても面白かった。ただ最後の車で遺体が発見...
引き込まれるような映画でとても面白かった。ただ最後の車で遺体が発見されたシーンは市子が戸籍を得るために2人を殺したのか、北くんは単に邪魔だから殺されたのか、そしたら市子はただの殺人鬼では?と疑問が生じ、その真相がわからないまま映画は終わったので、本当はどうあったのか気になった。
ただの
殺人鬼(と書くと少し表現が強すぎますが、実際は4人も・・・。客観的に書けばこうなりますよね)の話だった。
ところが、演者の力により、それだけではなくなっている(というか、殺人を犯したことが悪いことでもないように見える)のがすごい。高校生役の杉咲花さんは高校生にしか見えなかった。
予告を見て、市子は既に死んでいて、ほんとは実態のない幽霊の話かと思っていた。うまくミスリードされてしまっていた。
最初のできごとの後、「市子、ありがとうね」と言う母親の言葉が重い。
不遇な主人公に寄り添おうとすると裏切られ、暗澹たる気持ちになる
過去に市子と関わってきた人々の一人ひとりに焦点を当てながら、「この世に存在しない」市子の人生を浮かび上がらせていく前半は、山中で発見された白骨死体とどう結び付くのかという興味とともに、グイグイと物語に引き込まれる。
ただし、中盤以降に、市子に戸籍がなく、発見された死体が彼女の難病の妹だということが判明し、市子の恋人が失踪した市子を捜す話が主体になってからも、現在と過去との行ったり来たりが続くため、話の分かりにくさと冗長さ、テンポの悪さが気になってしまった。
過去の話は、極力時系列に沿って描きながら、市子の正体等の真相の解明は、なるべくラストに持っていき、そこから、市子の恋人が彼女の母親に会うまでのクライマックスを一気に描くといったような構成にできなかったものかと、少し残念に思ってしまった。
市子が失踪した理由にしても、恋人にプロポーズされたからなのか、白骨死体が発見されたからなのかがよく分からない。
単純に考えれば、戸籍がないので婚姻届を提出することができないからだろうし、身元がバレて警察に捕まりたくないからかもしれない。
だが、もしプロポーズが原因ならば、「既に2人の人間を殺めている自分には、幸せになる権利はない」と、自責の念に駆られたからだと考えることも可能だろう。
もしそうならば、ようやく愛し合える人と出逢い、その人と一緒に暮らす幸せを手に入れたのだから、正直に罪を告白し、その罪を償った上で、また愛する人と暮らせばよいのではないだろうか?
ところが、終盤、市子が、新たに2人の人間を自殺に見せかけて殺害するに及んで、彼女に対するそうした同情や共感は、根底から崩れ去ることになる。
自らの殺人の証人を消すために更なる殺人を重ねる市子の姿は、単に警察に捕まらないよう逃れているだけの狡猾な連続殺人犯にしか見えないのである。
そのため、せっかく、不遇な生い立ちの主人公に寄り添い、彼女が幸せになるよう応援する気になっていたのに、なんだか裏切られたように感じてしまった。
結局、市子と恋人が再会することはなく、何の希望も見いだせないエンディングには、釈然としない後味の悪さが残った。
つかめない幸せ…。
市子と月子の話。
3年同棲した彼氏、長谷川義則からプロポーズをされた市子、プロポーズをオッケーするも翌日に失踪してしまった市子と失踪した市子を探す長谷川義則のストーリー。
作品観ての感想は悲しい、切ないでしょうか。子供は親を選べないけど、作品とはいえ悲しい家庭環境でした。
長谷川義則と幸せを掴めそうな市子だったけど、過去の事もあり長谷川の前から姿を消してしまった市子だったけど悲しいね!って言葉しか浮かびません。
ちょっと男にダラシナイお母さん役の中村ゆりさん何か色気ハンパなくて良かったな~
杉咲花の好演ぶりが光ってた
プロポーズされた翌日に失踪した市子。
その理由が彼女を知る人々との対話から少しずつ明らかにされるミステリー仕立ての作品。
どのような背景や過去があっても必死に生き抜こうとする市子の逞しさを感じたし、
朝ドラ同様、関西弁で演じる杉咲花の好演ぶりに好感が持てた。
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