市子のレビュー・感想・評価
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杉咲花の熱量
Amazonプライムで視聴。
撮影も脚本も構成もとてもバランス良く出来た作品だと思う。
一緒に暮らしていた女性が突如失踪して、その行方を追う恋人の物語。
彼女の過去が徐々に詳らかになり、彼女の背負ってきたもの、人生を知っていく。
この作品の見どころはなんといっても主役の杉咲花の芝居だろう。
感情を押し殺した芝居と溢れ出す所のギャップは惹きつけられるものがある。
これまでの男性にとって、どこか放って置けないオーラと魅力を、表情と佇まいだけで表現する彼女の芝居は凄まじいものがあった。
無戸籍が故に難病の妹の戸籍で学校に通い、夢も希望もなく、身勝手な大人たちに巻き込まれていく。
好きになっても家庭の事は打ち明けられず、夢を持っても上手くいかない。自分の名前さえも言えない少女時代は人格形成において致命的だろう。
精神がおかしくなっても無理はない。
最後は、自殺願望のある自分に似た背格好の女性と、自分を慕っている同級生を自殺に見せかけ、死んだ女性の身分証で新たな人生を生きていくのだろう。
彼女の終着点はどこなのか、どうしたいのか、行き着く先を知りたいと思った。
何人も殺してしまった彼女に平安はないのかもしれないが、捕まるのか、逃げ続けるのか、また誰かと暮らすのか、納得感が欲しいと個人的に思いました。
余韻は良いんだけどね。
苦しくて重いテーマ
私でありたいという願い
監督、舞台の人か。そうか。
タイトルなし(ネタバレ)
「幸せな時もあった」そう語る母親
最後に恋人との過去の幸せな時間を回想する市子
他人だけじゃなく、自分のこれからの幸せさえも犠牲にしていく
過去の幸せな思い出の為だけに、苦しみながらも生きる道を選び続ける市子には同意も出来ないし理解出来ない
それでもその強さには圧倒された
そせて杉咲さんの演技、魅力にもまた圧倒された
いつ見ても凄い役者さんだなと思う
もう元子役とは呼べません
時間だけが過ぎてゆく絶望感
違う形で、誰か助けてあげれれば
まず冒頭のテレビからのニュースで、引き込まれてしまいました。
「東大阪市の生駒山付近で白骨死体が見つかった」
そして河内警察署の刑事が来てと。。。
実は私はその辺りは、ちょっと土地勘がありまして(笑)
刑事の名刺の警察署の住所も本当だったので、適当な住所じゃないんだーって思ってしまいました。
けれど撮影したのは、八尾市だったんですよね(笑)
まぁーそれはおいておいて😊
恋人の長谷川が市子を探していくのだけど、市子と関わった人をオムニバスの様な形式で描いていってます。
年代がころころと変わるので、注意が必要ですね。
ぼっーとしてると、過去か現在がわからなくなってしまうかもです(笑)
ネタバレになってしまうので、なぜ市子が失踪してしまったのかは、言えないのですが、
同じ様な理由で苦しんでいるた人は、少なからずいたのではないでしょうか?
現在は、法律も変更になってるので、市子も今産まれてたら救われた事でしょう。
それにしても杉咲花は、やっぱり存在感がある演技をしますよね💕
10年前にテレビで「夜行観覧車」というドラマで、少女役を演じてました。
家庭内暴力を起こしていく、凄まじい豹変ぶりが、「この子って凄い。。。」と凍りついてしまった事を覚えてます。
この時は「動」でしたが、今回は「静」の演技で、釘付けになってしまいます。
妹と家で2人っきりのシーン。
言葉にはしないのに、気持ちを見てる側にも伝えるって、本当に凄いです。
ラストは、はっきりとは描いてないのだけど、
テレビから流れるニュース映像と、歌いながら歩く人(たぶん市子)から、「そういう事だよね」と想像できます。
市子の肩を持ちたいという気持ちと、人としては許せないという気持ちとが交差する映画でした。
市子が子供の頃に、誰か助けてくれる人がいれば、もっと違う生き方ができたかもしれないと思うと残念です。
もし私が市子の立場なら、どうしたのだろう?
ちょっと考えてしまいました。
不気味
自分なりの解釈を描きます
市子が月子の酸素マスクを外して殺すシーンで市子の見た目が今に近すぎて時系列が噛み合わない問題について
市子が月子を殺す回想シーンは実際に起こったことではなく市子の中で都合よく改変された記憶だと考えます。
市子が今の姿に近いのは、市子が月子として過ごしていた時間の記憶を自分の中で消して市子として生きていくという決心をしたからなでは無いかなと思っています。(人間は自分に都合の悪い記憶を消すと言いますし)
少し怖い
映画自体の感想ではないが、私が目にした映画の感想が市子に同情的なものが多くて少し怖くなった。酌量の余地はあってもシリアルキラーではないか。「虹」を口ずさみながら浜辺近くの道をのんびりと歩く姿は、裏を返せば恐怖そのものだろう。もし作り手がそれらしくないシリアルキラーを描きたかったのであれば大成功だと思う。
都合よく見てはいけない場面に遭遇するとか、気になるところはあったが、観る人にわかりやすいサスペンス仕立てで、蝉の鳴き声の演出もまとまりがあってよかったと思う。
幸せは永遠に続かない
楽しい映画ではないが俳優さん達全員がとにかく素晴らしい作品でした。
過去を偽って生きてきた主人公は、偽りたくて偽ってきたわけではないだけに、本当の自分(名前)として生きていきたい気持ちはあるのだろう。ただ結局後半に別の戸籍を手に入れてそうな気配があり、おや・・やはり「悪魔」なのか?
人生の中でその瞬間の友情や愛情は嘘ではないのだろうけれど、それは長く続かないと思っているのか、最期には自分から去り、その幸せを諦めてしまう事を続けている。それは愛した人への配慮なのか、自分の保身なのかは視聴者の想像次第。
母親もあの場面で鼻歌を歌っていたが、「楽しい」からではなく、現実を見ない為だろうか。冒頭に主人公の最期の鼻歌シーンが差し込まれていることでストーリーを観てない状態だと鼻歌は当然、気分が良い時だと感じるが、ストーリーを知ったうえでだと最期の鼻歌はとても悲しい。
引き込まれた。取り返しがつかないくらいに。
杉崎花 すごい。
若葉竜也はおちょやんの時も共演してるけれど、今回の若葉さんの純愛は素晴らしかった。
流し見するつもりが(失礼でしかない)
何もかもの手を止めて見入ってしまった。
中村ゆり の美しさ、綺麗なバストラインは女性である私ですらうっとりする。
生命保険のCMで涙を誘う演技をしているが、それ以外の
彼女の役に恵まれなさが そこもまた痛々しく美しい。
気の毒な役回りは渡辺大地もそう。
次こそは いい人の役をやったのを見てみたいものだ。
(今 大河 光る君へ では まあまあなので嬉しい)
ストーリーは時代を超えてあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
時系列がちょっとわからないんだけれど、
病気の子は指定難病クラスだし、多分 補助も出てるだろうしどうやって交換する設定にしたんだろう?
小学校を途中で学年落としてるんだけどその時に妹の戸籍を貰ってると考えると彼女の治療費は?
無戸籍の姉が妹に手をかけたのは何歳の時設定?
まあ、、、、いいかもう。
面白かったので。
ただいま。 おかえり
ただいま。と言える相手と帰る場所を手にしたのに、それを自ら手放さなければならない境遇というのは、それが過去の罪によるものだとしてもむごい事だな
最後に市子は身分証をまんまと手に入れて長谷川の元に帰ろうとしたのか?
それともさらに逃亡を続けるのか…
長谷川と出会ったときは新聞配達の住み込みバイトをしていて、そこのオーナーが倒れてからは無職だったよな。
でも、新聞配達の仕事先で出会ったキキちゃんとケーキ屋の仕事に転身した?
ケーキ屋時代に北と再開してる?
この辺がこんがらがってきて、難しかった…
年表があるらしいので、それを見ればハッキリするとは思うけど。
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