劇場公開日 2023年12月8日

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「脚本と杉咲花の好演が光る作品」市子 Toruさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0脚本と杉咲花の好演が光る作品

2024年1月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

そろそろ終映してしまう思い、遅ればせながら鑑賞。

戸田彬弘監督自らが主宰する劇団の戯曲をベースとした作品。

3年間共に暮らした恋人の前から突然消える市子。市子の行方を追う中、画面では様々な時制で、彼女の持つ過去を辿り、取り巻く過酷な環境を描きながら、ストーリーは展開していく。

壮絶な境遇を生きた市子という女性を、主演の杉咲花が見事に演じ切り、その表情や話し方から、誰も掴みきれない市子という存在、その生き様を形作っていく。

重いストーリーではあるが、すべての役者がしっかり演じ、実際にある社会問題を多面的に取り上げている。

脚本とキャスティングの良さに、市子を取り巻く生活環境の演出、その空気感を肌身に感じて、2時間集中を切らすことなく観ることが出来た。

観る者にとって、取り方や感じ方が異なるという、映画として完成度が高い作品。

Toru
humさんのコメント
2024年1月17日

誰にも掴みきれない市子、でしたね。
儚げな市子にある確固たる意志の存在を杉咲さんが体現していましたね。

hum