「落下感の快楽」悪は存在しない La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
落下感の快楽
濃密な会話劇に強く惹きつけられてしがみついていると、最後に急に手を放されて飛行機から突き落とされた気分。
「えっ、何?」
「一体、あれはどういう事?」
と戸惑う内に飛行機は高く遠ざかって行きます。でも、その困惑と落下感の気持ちの良い事。映画という大空のスカイダイビングを堪能できました。鑑賞後に誰かと語り合いたいと思いが募る一方で、言葉にしないで一人で反芻したいとも思うのでした。
上映館はかなり少ない一方で、観客は初日から満席でした。長く広がれ。
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