潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断のレビュー・感想・評価
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潜水艦映画に外れ無し、かな?翻訳が酷いが。
未だに2次大戦の潜水艦物を映画でやるとは!
珍しいイタリア物で、最後は日本の物になる船の話なので鑑賞、
まあ普通に面白い、派手さは無いが。
海の上では必罰で秩序を守らないと沈んでしまう(帆船時代から、反乱で沢山
沈んでいる)、戦後久しい戦争映画なのに真剣さが伝わって来て、日本のお決まりの
お涙頂戴8月定番の戦争特番ドラマとは一線を画すのが好感。
苦言を呈するならば、昔のコレリ大尉のマンダリンもそうだったが、イタリア映画は
ナチドイツを悪者にする事で、自分達の免罪符にしている事が鼻に付く。
民間船を虐殺したのは、寧ろアメリカ軍だよ?
*ファシストの元祖はイタリアだしね。
イタリア人のこういった軽薄さが目に余るし、冗長な部分はあるが、
ベルギーとの合作だから仕方のない所か。
最後に、翻訳家の質が低すぎる。
確かに、イタリア語を勉強する日本人は、相変わらず食やファッションに
興味が偏り(まあ、科学ー技術に興味ある人間が、イタリア語を勉強するとは
思えんが)、基本的な機械用語、軍隊用語への理解が低すぎる(ネットでいくらでも
調べられるのにね)。例えば、ニッパーで頑丈なより線のケーブル切れるか?
こんなの一般常識の欠如以外の何物でもない、レベル低すぎ。
このような話は実は日本海軍でも起きています。
第2次世界大戦中にイタリア海軍の潜水艦がジブラルタル海峡を抜けて大西洋へ向かっている途中、攻撃してきたベルギー船籍の貨物船を撃沈する。
実はこのベルギー船は英国の武器を密かに運搬していたことから先制攻撃してきたことを潜水艦の船長は知っていた。
また、乗組員を救助、運搬すれば途中英国海軍の攻撃に遇うことも覚悟しつつ安全な港まで乗艦させたと云う実話をもとに作られた映画。
この映画は実話ですが、日本海軍でも同じような事が起きています。
駆逐艦「雷」の工藤俊作艦長は第2次世界大戦のジャワ・スラバヤ沖海戦で撃沈され海に投げ出された、駆逐艦の定員の2倍にもなる400名以上の英国海軍兵士を救助し敵地に送り届けたと云う話があります。
イタリアの美談物語
個人個人には「心」がある
実話ベースの作品、しかもイタリア海軍全面協力で潜水艦を実寸再現したとのこと!
内容的には大戦物ではあるが、人を救うヒューマンな部分が描かれているため、戦争の愚かさは薄まっている感がしました。その分共感しながら観られましたしね。
国と国は戦っていても、人間ひとりひとりには心があり、しかもそこに船乗りとしての気概も加えられ、それが相手の英国にも伝わって、という人間の本質を描いた良作だと思います。
まあ一部、敵愾心剥き出しで反抗するベルギー人もいましたが、それとて多分愛する人を戦争で失ったとか「国」に対する哀しみや憎しみがあってのことで、乗り合わせたイタリア軍兵士個人への恨みではありませんしね。
いつも思うのは、戦争のために悲劇や美談が作られるのであって、やはり根絶すべきはおろかな戦闘だということです。
あと、艦長が食事担当のクルーに、食材が足りなくなってきたら、色んなメニューの名前を言いながら配膳するんだよ、と語りかけるのが良かったですね。作品中もエンドクレジットの間も、ずぅっとメニューを連呼していて、イタリアン好きのワタシはそれを聞くだけでもワクワクしました。食べ物って大事ですね。
ここからは話しは作品と離れますが、自分が押さえてある席にワタシより高齢のカップルが座っていました。高齢者あるあるで列でも間違えているのだろうなと、声を掛けようとしたら「あ、ばれちゃった」みたいに舌をペロっと出してそそくさと移動するではありませんか!
正に確信犯!
いい年した二人連れなんですから、どちらか片割れが「いや、それは良くないよ」と諫めるとか「始まって誰も来なければ見やすい方へ移動しようか」とか諭すべきではないでしょうか。
「善き心」の作品を観に来ているはずなのに「心を失っている」先輩諸氏の姿を見て、なんだかとても寂しくなってしまいました。
全体通してとにかく好き! 泣き出した台詞 「切れてくれ」(うろ覚え...
全体通してとにかく好き!
泣き出した台詞
「切れてくれ」(うろ覚え)
「引き上げよう」
「イタリア人だから」
エンディングロール直前のテロップ見て、
『うそ!実話だったっけ?!』とびっくり
海の男、戦時中、イタリア人、など、
よく考えたらこれだけで、
何があってもドラマになるような設定でした
私が代わりに殺したいと思うほど憎たらしい人たちもいたけれど、
基本的にいろんな愛に満ちた映画でした
文学作品みたいな奥深い台詞の続くシーンもあったのに、
エンディングロールで流れる曲がベタで俗っぽくて、
敢えての選曲のギャップに完全にやられました
その後のナレーションでまた泣き笑いだったけど、
いつまでも終わらずあまりに長過ぎて、
ずっと頑張ったジジーノをねぎらいたい
イタリア人のパスタ好き
「最高司令官(コマンダンテ)」だからといって、キューバのカストロ元議長のことではなく。
第二次世界大戦で、イタリア海軍にて戦い抜いたあと、イタリアと日本との輸送任務用「アキラ3号」になり、その後イタリアの降伏で、独日に接収され「伊号第五百三潜水艦」として終戦まで働いた、日本ゆかりのコマンダンテ号。
その潜水艦の、イタリア海軍時代の艦長・サルバトーレさんの実話。
途中まで、サルバトーレ艦長さんの発言、行動、勇猛さや優しさ、家族想いなところにフォーカスが当たり、戦いが全然なく、やや眠気が。
残り1/3くらいで、やっと本題に入り、ここで面白くなってきた。
敵のイギリス用軍資を輸送する、中立国ベルギーの貨物船(ただし擬装して国籍不明船)を撃沈するも、脱出した船員たちを救助して、イギリス支配海域の島まで送っていったエピソードが、本作の肝。
その撮影のために1/1模型を作ったらしくて。
甲板や遠方視認用の監視司令塔(水を浴びてしまう構造)にいる、ベルギー船員の濡れて寒そうな感じのリアリティがよかったのと。
イタリア人シェフが、パスタやベルギー人から教わって作ったフライドポテトを船内で配るシーンがツボに入った。
やっぱりイタリアの人は、炭水化物好きだよね。
愛の嵐
潜水艦映画特有の緊張感とリアリズムを巧みに描き出している。
潜水艦映画に駄作なし、
映画好きの人であれば、
聞いたことのある文言。
序盤こそシナリオの狙い、
演出のテンポに疑問を抱かせる部分もあるが、
戦時中の潜水艦内の描写はリアルで、
ネオリアリズモの伝統らしいイタリア映画の繊細な描写が光る。
シャルロット・ランブリングとダーク・ボガードを、
彷彿とさせる演出は、
あくまで単なるオマージュに留まり、
残念ながら、独自の魅力を発揮するには至っていない。
しかし、
艦長のカリスマ性が物語全体を引き締め、観客を引き込む。
艦長が部下たちに向けて語るセリフには、
明治天皇の名言が引用されていた。
結果として、
本作はイタリア式リアリズムと、
潜水艦映画の伝統に忠実でありながら、
軍人の前に人間、
軍法よりも人としての気持ち、
人間として何を最優先で考えるべきか、
有事と平時のちがいはあるが、
さまざまな社会で起こりがちな、
視点を閉鎖された狭い空間に、
持ち込むことで新たな価値というか、
元来の人としてのスタンスを改めて、
確認・・やっぱり確認・・、
なぜなら、
冒頭に2023年、
ロシア兵を救出したウクライナ兵のエピソードを、
紹介している。
軍人である前に、
サルヴァトーレおじさん、
イタリア人だから、、、、。
艦長の存在が作品全体を支え、
その言葉と行動が観客の心に強く響く映画となっている。
イタリア・ベルギー戦争映画なのに日本が出てくる日本人として嬉しい映画
潜水艦映画と聞いて、危機を突破して任務を果たすor知恵を絞って敵を欺き戦果を上げる等、その国の国民にとってはスカッとする映画だろうと思っていたら、さにあらず、戦争モノと言っても勝者のいない実話を基にした話で、軍人である以前に海の男の生き様を描いたものでした
戦争だから自分たちが生き残る為に人を殺す、この状況では相手が死ぬと判っていても、戦争下だから助けないではなく、同じ海の男としてどうする? どうする?
敵を助けても、戦争中に生まれた我が子の成長を見守る事もなく死んだ、イタリア潜水艦艦長が、明治天皇のお言葉を口に出されたのに、大ビックリ!で驚きました
それ程、日露戦争で小国日本が大国ロシアを打ち破ったのは、軍人にとっては、大変な驚きと共に、戦術にも関心が高かったのが伺え、イタリア・ベルギー映画なのに、日本人として嬉しくなりました
この映画は、女性にも、戦争映画だから見ないではなく、是非見て欲しいナと思う映画でした
仁義
サルヴァトーレおじさん
WW2下、イタリアの潜水艦コマンダンテ・カッペリーニが、撃沈した船が中立国ベルギーの貨物船とわかり乗組員26人を救助する話。
異様にスカしたオープニングにスカした演説という流い前フリで始まって、やっと出港と思ったら今度は女のモノローグ。
序盤からカヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲ってどんだけよw
そしていよいよ海の中だけど、トラブルへの対応でまたスカした感じを重ねられ、半世紀ぐらい前の映画を観ている様な気分に…シリアスな場面はモノローグ入れずに緊迫感持たせてくれよ…。
それにしても、コマンダンテ・カッペリーニって、その後日本が接収した実在よ潜水艦ですよね?どこまで事実か知らないし、確かに当時の行動としては人道的だし珍しいし凄いことなのかも知れないけれど、これぞマッチポンプじゃないですか?
救助後の艦内のやり取りもチープだし、ピンチもそれだけ?なんでそんなに悲観的?
ドラマは何だか妙に安っぽいし、潜水艦映画としても戦争映画としても大した見せ場もなく物足りなさ過ぎた。
料理は腕だけでするものではない
一人の潜水艦艦長が、軍人から海の男に還った数日を描いた物語。
本編は近年の戦争映画としては稀なほど詩的な雰囲気で開幕する。前半は出港したカッペリーニ号の日常や英国海軍との衝突を通して、主要な登場人物だけでなく乗組員一人一人にもドラマがあることを感じさせるエピソードが展開される。
後半に、本作の題材として強調されているカッペリーニ号艦長サルヴァトーレの「決断」の瞬間が来るのだが、それがあっさりと描かれていて驚いた。
船乗りとしては目の前の漂流者を救助する、もしくは救援を手配するのが当然だが、軍人としては艦に部外者、ましてや自衛の域を超えて交戦した相手を接触させることはタブーである。もし禁を犯せば彼や部下の軍人生命や名誉が危うくなる可能性があり、艦の状況を考えれば部下の喫緊の安全をも脅かすことになる。サルヴァトーレ個人に限っても、彼は過去の戦線で重症を負っていて前線の軍人としての進退は既に危うく、目の前の橋を渡るのはあまりにも危険である。
そんな彼の内心の葛藤はあまり描かれず、描写の重点は、決断を下した後のサルヴァトーレのリーダーシップや彼の決断に心動かされた海の男達の共鳴に置かれている。
オープニングのロマンチックな導入然り、おそらくこの作品が重要視しているのは作品紹介の第一印象である「艦長の英断と活躍」よりも、「人として当たり前のことを迷わず行える環境の尊さ」や「誰とでも食卓を共にできる幸せ」なのだろう。
また、乗組員が艦砲射撃を見て「これは機械で行う戦争だ」という件があり、現在の遠隔戦闘を想起させるようなことにも触れられるが、個人的には、歩兵時代の死体の山を築く方法ではなく、武器を無力化すれば血を流さずに戦闘を終わらせられるという意味が込められているような気がした。ここでも、戦争の陰惨さよりも戦火の向こうに同じ人間がいることを強調する作り手のスタイルを感じた。
サルヴァトーレの名は現役の潜水艦の艦名になっているそうで、少なくとも現在彼の名は名誉あるものとして伝わっているようで、安心した。
なお、犬は無事です
人間らしさとは?
序盤が非常に美しい。
こんなに叙情的な潜水艦映画が、かつてあっただろうか?
独白として語られる言葉もいちいち詩的。
退廃的なデカダン趣味もたまりません。
出航に際しては艦長として皆を奮い立たせるも、相変わらず本人は非常に悲観的なのです。
1940年の物語なので、3年後に降伏するとはいえ、まだ5月に宣戦布告したばっかで、日独伊三国同盟だって結びたて。
それなのに、はなっから死を覚悟したこの暗さ。
出航してすぐに調理担当に食料が少なくなってきた時の指示をします。
ネガティヴだなぁ。と思って見ていましたが…
実はこれが重要な伏線であり、この映画の全てなのです!!
めちゃくちゃ感動しました。
エンドロールの後半にもトドメを刺してきます。
豊かな文化が人を人間とたらしめる。
食文化しかり。
動物が生きる為に必要不可欠な“食べる”という行為に、工夫を加えて楽しむのが人間。
食材を組み合わせ、味付けして盛り付ける。そこに動物とは違う人間らしさがある。
ただエサを食べるだけでは人間らしいとは言えない。
さすがはイタリア。だから序盤が絵画のように美しかったのね!
音楽も歌も料理も、ヨーロッパ文化の発祥はイタリアだという自負を感じました。
イタリアの地形は日本と似ていますよね。周囲を海に囲まれているので、海の幸と山の幸に恵まれて種類が豊富。
新鮮な素材を活かした料理も多く
北と南では気候がかなり違うので、方言も気質も違う。
同じ国の中でもこんなに違うのだから、他の国とでは全く違って当たり前。
異なる文化を知ることで、お互いが更に豊かになる。
それぞれの土地で生まれた文化に敬意をはらう、異文化交流こそが平和への第一歩だと感じました。
ちなみに、この潜水艦は数奇な運命を辿って日本で処分されるのだそうです。
この映画を通して初めて知りました。
海底の男たち
イタリア映画祭2024 in有楽町朝日ホール
潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断
実話ベースの作品。その知識が一定数あった上で見れば異なる視点、理解ができたのかは分からないが知識がない上で鑑賞した事もあってか理解が追いつかないシーンが多かったりドラマ部分がごちゃごちゃした様に感じてしまい個人的には全く合わなかった。
潜水艦の作品といっても潜水艦のシーンが多かったり戦争シーンが多いわけではなくあくまでドラマがメイン。イタリアの歴史背景の知識もある程度は要するシーンも多く大衆的な作品ではない。
今年のイタリア映画祭はこちらしか参加予定がないため少し寂しい結果となった。
余談になるがイタリア映画祭の会場は変えてもらえないのかな。有楽町朝日ホールは何度利用しても疲れが溜まる。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 アイアンクロー 4.7
5 オッペンハイマー 4.7
6 クレオの夏休み(横浜フランス映画祭2024) 4.7
7 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
8 ARGYLLE/アーガイル 4.7
9 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
10 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
11 システム・クラッシャー 4.5
12 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
13 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
14 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
15 アクアマン/失われた王国 4.5
16 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
17 マリア 怒りの娘 4.0
18 異人たち 3.7
19 ミツバチと私 3.6
20 ブリックレイヤー 3.5
21 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
22 オーメン:ザ・ファースト 3.4
23 RHEINGOLD ラインゴールド 3.3
24 12日の殺人 3.3
25 インフィニティ・プール 3.3
26 ゴーストバスターズ フローズン・サマー 3.2
27 プリシラ 3.2
28 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
29 コヴェナント/約束の救出 3.0
30 僕らの世界が交わるまで3.0
31 ゴジラ×コング 新たなる帝国 3.0
32 ブルックリンでオペラを 3.0
33 ストリートダンサー 3.0
34 カラーパープル 2.9
35 弟は僕のヒーロー 2.8
36 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
37 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
38 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
39 関心領域 2.6
40 ジャンプ、ダーリン 2.5
41 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
42 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
43 マダム・ウェブ 2.3
44 落下の解剖学 2.3
45 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
46 哀れなるものたち 2.3
47 エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 2.3
48 ザ・エクスチェンジ 2.2
49 DOGMAN ドッグマン 2.2
50 パスト ライブス/再会 2.2
51 リトル・エッラ 2.2
52 パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ 2.2
53 ボーはおそれている 2.2
54 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
55 瞳をとじて 2.2
56 ゴースト・トロピック 2.2
57 葬送のカーネーション 2.2
58 Here ヒア 2.1
59 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
60 ハンテッド 狩られる夜 2.0
61 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
62 ゴッドランド GODLAND 2.0
63 キラー・ナマケモノ 1.9
64 ザ・タワー 1.9
65 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
66 マンティコア 怪物 1.9
67 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 1.9
68 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
69 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
70 デストラップ 狼狩り 1.6
71 No.10 1.5
72 VESPER/ヴェスパー 1.5
73 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
ソウルフル・ワールド 5.0
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
あの夏のルカ 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
犯罪都市 NO WAY OUT 4.5
DUNE デューン 砂の惑星 リバイバル 4.0
メメント リバイバル 2.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
貴公子 1.5
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5
実直な潜水艦艦長を実直に映像化
第2次世界大戦中にイタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニが撃沈した敵国船の乗組員を救助した実話を映画化。日本でも2022年に二宮和也主演でドラマ化されているらしいが未見。
たとえ敵だろうと、人道的に、何よりも同じ“海の男”として見捨てるわけにはいかない――とにかくコマンダンテの艦長サルバトーレ・トーダロの実直かつ漢気溢れる決断は讃えたい。
ただ、お話自体も実直すぎて、どうしても単調になってしまっている。潜水艦もの映画といえば撃沈されるか否かのスリリングな攻防や、艦内で起こるトラブルといった見どころが要だが、残念ながらいずれも寸足らずな印象。節々で挿入される妻との思い出フラッシュバックも蛇足気味で、121分というランニングタイムが長く感じてしまった。コマンダンテ乗組員と敵の船員をつなぐ要素自体は分からないでもなかったが…
「潜水艦ものにハズレなし」という見解は今でも揺るがないし、本作も決して悪い映画ではない。ただ実話ゆえにスペクタクルでド派手な見せ場は入れづらかったのだろうけど、限定空間を舞台とするドラマづくりの難しさを知った次第。
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