「ジジーノの呪い」潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 はるけっとさんの映画レビュー(感想・評価)
ジジーノの呪い
今のところ今年のベストワンになっちゃいました!
フォーゲル艦長とレクレルクは戦後、リナとトーレおじさんがみることも出来なかった
娘にも会いに行った、とテロップ読んでしんみりしました。
冒頭から、去年ウクライナ艦長が助けたロシア人の言葉とか、明治天皇の言葉とか、
ラテン語のノートの切れっぱしとか、いろいろ意味ありげも盛りだくさんです。
リナや我らが艦長、時には死んでいく潜水士も唱えるモノローグは素敵に詩的です♪
サンゴ取りの潜りの人、なんでやめてたのにまた潜ろうと思ったのか。
自己犠牲は潜水艦映画の定番だけど。
艦長は黙って注水、ハッチ開けろの指示。艦長は辛いですね。
陸に残した水兵さんの体調悪いのも見抜いちゃうトーレさんは誰も文句言わない、
言わせない海の男
だっていうのが航海続けていくうちにひしひしと伝わります。
ジジーノのカンタータ、ベルギーのフリッツ。
文化とか大げさではなく、人の好きなもんの交流は観ていてほほえましかった。
戦争がなきゃ会わなかったとは思うし、陸続きで戦争絶えないヨーロッパだし
何より同じ神様を信じているのが大きいと思うけど。
ただ、同じイタリア人でも狂信的と言われちゃう方とチャラい信者のシーンも
入ってましたね〜。
ピエトロ マスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナ、間奏曲はトーレが
鉄のコルセットをつけるはめになった飛行機墜落からの着水シーンでは
口笛っぽいアレンジ、愛妻のリナが障害年金で「田舎」暮らしを提案して
演奏してるシーン、オーケストレーションはエンドロールで聴けます。
大好きな曲です!
はらぺこで行って、エンドロールまで観ちゃうと
イタリアの国内の郷土料理が食べたくなるよ〜
日本のイタリア料理じゃなくて。