「時代という潮流に乗れるのか、それとも飲み込まれ沈みゆくのか」プリシラ ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
時代という潮流に乗れるのか、それとも飲み込まれ沈みゆくのか
ストーリーは別として、エルビスとプリシラ、二人を演じた役者さんのどちらも素敵でした!
ファッションも車も当時を偲ばせてくれて良かっただけに、もう少し深堀りしてくれていたら入り込めたと思うんですよね(エルビスって、ブクブクに肥えたオッサンがパンタロンと両腕から縄のれん見たいな紐をぶら下げているイメージしかないワタシなので……)
ただ、プリシラは薬の誘惑に負けなかったのですね、そして、夫からのモラハラにも自分を見失わなかった。
「女性」という性差ではなく「人間」」という個の部分を認めてほしい、そんなことをあの時代に行えた人間力の強さのようなものを感じました。
反面、「カブトムシ嫌い」とのたまわったエルビスは時代の移り変わりを察知できなかったのかなぁ、寂しくもありました。
大戦後のドイツにあんなにアメ車が走り回っていたのが新鮮でしたね、それとエルビスの激しい貧乏ゆすりが彼の性格の何かの象徴だったのでしょうね。
サラッとしていたけど色々考えたくなる作品でした。
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talismanさんのコメント
2024年4月15日
ニコラスさん、コメントありがとうございます。エルヴィスの貧乏ゆすり、すごく笑えました。ステージの上だけじゃないのか、ステージでやってたら癖になったのかなあ?