「ブラボー!リュックベンソン!そして犬たち!」DOGMAN ドッグマン 市丸よんさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラボー!リュックベンソン!そして犬たち!
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主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技がとにかく味がある。個人的には「魅せられた」し、素晴らしいと思った。
名前の由来の回収もいいね。アニキはあんな嫌な奴なのに、厚い信仰心を口にするのも面白い。キリスト教の教えとシェイクスピアと教養が散りばめている所もすごくいい。
構成プロットは、本当にうっすらだけど「レオン」と重なる気もしたな。
そして、犬たち!これが一切CG使ってないのがまた、素晴らしい。最初は「そんな都合よく犬を使うなんて」と思ったけど、あんな過去があってあんな生活してたらそりゃ犬と意思疎通できてもおかしくないよな、と思った。
気になったのはキャバレーでの歌が吹き替えだったこと。まあ、仕方ないかもだけど、はっきりそれとわかるのは編集としてどうなのかなあ、と。ラストの十字架はやりすぎ、という意見もあるだろうけど、俺はOKだった。あと、聞き役の女性はもっと「脇役」で良かった。あんなにフォーカスしたら作品に雑味が混じる気がするなあ。
とにかく、リュックベンソン、やってくれたね。21世紀の名作になる予感。ま、「レオン」と比べても仕方ないしね。あれとはまた全然違う味だから。
予想以上に、今年ベスト候補の出現が嬉しい!あの男の表情が、たまらない。
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