「衝撃熱湯刑、ぶっかけられて死ぬのは嫌だぁ! (@_@;)」愛を耕すひと The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
衝撃熱湯刑、ぶっかけられて死ぬのは嫌だぁ! (@_@;)
日本全国に寒波再到来らしいが、寒い日はお風呂に限る。
ダチョウ倶楽部さんの熱湯風呂入るコント。
押すなよお前ら~・・・絶対に押すなよ の”絶対に”が合図で押して上島さんを熱湯風呂(熱いと思わせたお湯)に落とすのは名コントで有名。
これに属するかどうかだが、熱湯処刑される映画って始めた観ましたよ。
今日はそんな映画「愛を耕すひと」の鑑賞です。
愛を耕す?? たがやす・・・安直的なタイトル (*´ω`*)
畑にイモ植えて最後に認められて男爵の称号を受ける男の話。
落下傘で北朝鮮に舞いお降りたら 愛の不時着・・・みたいなもんでしょうか。
全く内容違いますけどもネw。
原題は ”Bastarden” このクソ野郎!!
18世紀デンマークの史実を元にした話。
貧乏な退役軍人ルドヴィ・ケーレン大尉は、“貴族称号”を懸け、荒野の開拓に名乗りを独りで上げる。
これを気に入らず阻止する地元地主の非情仕打ちと自然脅威に屈せず農作物を植えて収穫しようと頑張る。
開拓に雇った訳アリ使用人夫婦、ある地主から逃亡した過去があったがそれが相手地主にバレて逃亡した夫に刑が下される。熱湯刑だ。
ここの 熱湯を浴びせられる場面、声が本当に凄かった。
しかも1回じゃなく 4回もぶっかけ。
3回目から4回目で呻き声が聴こえず、彼は熱湯で死ぬのである。
全身は真っ赤で重度のやけど。酷い、酷過ぎるの思い。
ケーレン大尉(役:マッツ・ミケルセン氏)がすかさず彼の元へ。
彼を抱えて家路につく。
ここの場面は 本当に心えぐられた想いがしましたわ。
やがて、夫を亡くした妻アン・バーバラと、タタ-ル人の子供アンマイ・ムスと本当の家族の様に暮らす。開拓地で耕しジャガイモ農場として彼は成功を納めるのである。しかし 兼ねてから彼の開拓土地は俺の土地と 難癖をつける地主シンケル。執拗な嫌がらせと 農場労働者家族への嫌がらせで二人の死体が発見。
シンケルの従妹のエレルへの揺れる愛、そして神父のアントン。
彼等を巻き込みながら シンケルへ復讐をしていくケーレン。
果たして この頑固者ケーレン、彼は本当の愛と農場と称号を取り戻すことが出来るのか~ って言う 素晴らしい流れとなってます。
最後まで見て頂くと出てきますが、男爵の称号は放棄して ”愛” を獲るんです。
この男はね。そこが GOOODな所でしょうか。
向こうに海が見えてて、きっとその場所でもう一度やり直すんでしょうかね。
人生を。
不毛な土地に必死に種イモ植えてとか、大事な家畜を殺して娘の病の為に使ったりとか、次から次へと不運が重なりますが 何故か両手は綺麗なんですね。顔も。
実際の農夫は手も顔も真っ黒シミだらけ。指も太いし毛が濃いし、それが現実。
その辺りの細かい表現が ミケルセン氏には欠けてた様には思います。
中々貧乏で地味な生活と、二人の愛に揺れる思いと(ちょっと許せませんが)、子供への愛。最後の誠実さは伝わって来たと感じます。
ご興味ある方は
是非劇場へ。