オッペンハイマーのレビュー・感想・評価
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日本人にしか分からない涙
面白かった!!
内容からして「重いわ…こうゆうのためらう…」
と思ってましたが、気持ちが暗くなることは無いです。
こんなことあったんだ!という興味と、天才達の思考を覗かせてもらう面白さと、最後に戦争は絶対ダメだと思わせてくれるところがとても良かったです。
原爆のことなので、他の国の人が絶対泣かないであろう場面で涙がでました。だからこそ、日本人は観たら良いと思います。
非常にストレス値が高い
アメリカを知るには?
アホなんで理解できたのか?できなかったのか?
タイトルの通りです。
時代も場面も違うシーンが変わるので、前半????って感じで、ついていけなかった気がします。
後半は前半よりは引き込まれました。
バイオリンの奏でる音が感情を逆撫でする感じは、とても効果があったと思います。
IMAXで観た訳ではないのに、爆発のシーンや足音を鳴らすシーンでは、とても効果的に音が攻めてきます。
頭の良い方なら、一回で理解できるのかな?
「自分の研究に自信を持つ」
待望
アカデミー賞とったのに日本では避けられていた映画
1年ほど?待って待望の上映!!
GWに見に行ったからかもしれないが、上映から1ヶ月経ってるのに満員だった。
3時間と長丁場の映画だが、最近は3時間台の映画が多いため特に心配なかった
原爆の話だから日本で公開しないっていうのはおかしいって思ってたけど、いざ見てみると日本人にはちょっと辛いシーンがあった。まだ20歳前半だけど何故か少し悔しくて泣けた。
本当はドイツに落とす予定だったが、完成間近でヒトラーが無くなったため、「じゃー日本で」って感じで日本に原爆を落とすことが決まってたのはびっくりした。
マルタ会談?ヤルタ会談?でソ連も日本に落とすこと賛同してたらしい。(学校で習ったかもだけど忘れてた)
社会派の映画だが映画館で見た方が迫力あっていいと思う。
キャストも豪華でびっくり。
一緒に行った連れがレオナルド・ディカプリオいたよね?って言ってた。確かに似た人いたけど、、!笑
原爆の父オッペンハイマー自体習った記憶はない。
映画のワンシーンで、矢面に立たされるのは原爆を作った科学者ではなく、私(大統領)だと言ってたのはその通りだと思った。
重いテーマだが良い映画だと思った
アカデミー賞にぴったりなんだろう
「日本人が観るべき」「映画館で観るべき」は正しい
どんなものであっても作ってしまうのは人の業なのか
「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマーの半生記。
結構、難しい映画だと思います。NHKの朝ドラみたいに見て楽しい、気持ち良い話ではありません。しかし、それでもなお、何か心に訴えてくるものはあります。
私が見て感じたのは、オッペンハイマーには原爆開発に対する後悔はないだろうということ、赤狩りの時代に理不尽な目に遭っているということ(ただ、それが彼自身の女性関係、人間関係によるところは大きいです)、原爆投下に関しては少しばかりの後悔と自責の念をもっていそうということ。主にはその3つです。
ナチスよりも早く原子爆弾を持つという目標に向けて科学者軍団を指揮して成功に導いたこと。実験成功の瞬間は誇らしいものだったと思います。世界で初めての新型デバイス(彼らにとっては原子爆弾というよりも実験デバイス)が動作したことは素晴らしい経験だったでしょう。私自身も技術屋でしたから、世界初の新型デバイス開発はスリリングですごいプロジェクトだったことはよくわかります。
しかし、それができたのはナチス壊滅後でした。その後、日本に対してそれが投下されたこと。多分、この時まではオッペンハイマーに何ら良心の呵責はない。実際に被害を知った時には多少は後悔を感じたかもしれません。でも多少です。彼の水爆開発反対の姿勢は原爆被害のことを考えてのことではないと思えますし、そういう自責の言葉も出ているようには思えません。ただ、これはあくまで伝記。実際に遺された言葉や著書ではどう言っていたのか、少し気になりました。
映画の構成は、プロジェクト時代、機密アクセス権(?)についての聴聞会、そしてとある政治家(?)の役職任命に対する公聴会の3つの場面がほぼ同時進行で、登場人物も多く少々わかりにくい。それでも最後まで3時間しっかり見れたので、一応、及第点は取れていると思いました。もう少しだけ予習しておいた方がわかりやすかったかもしれませんが、予備知識はなくても全体の雰囲気として見るなら問題ないでしょう。ただ、出てくる人が多いので、こいつ誰だっけとなるのは仕方ないです。
この映画における「プロジェクト」のようなものは、今でも起こりうる可能性はあると感じます。実際オッペンハイマーらの反対など関係なく水爆は開発されました。幸いなことに水爆が軍事的に使用された例はありませんが、大気圏中の爆発実験で放射能汚染事故(第五福竜丸事件)を引き起こしています。開発テーマなどいくらでもあります。AIを使ったロボット兵器(ターミネーター)、新型コロナのような細菌の類、人間を強化するような遺伝子改良(ガンダムの強化人間)、そして私たちが知らないような未知の技術領域など・・、こういうものが現代でもどこかで秘密裏に行われているかもしれない。オッペンハイマーたちのように使命感に燃えた科学者・技術者によって・・・。そう考えると、とても空恐ろしい。そういうものをやらずにはおれない「人の業」のようなものに怖さを感じてしまいます。我々の住む世界は、思っているほど安全ではなく、結構危うい状態にあるんだと改めて感じてしまいました。
この映画を見事にしている3つの柱
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
この映画『オッペンハイマー』を見事な作品にしている要因に、以下の3つの柱があると感じられました。
1.ナチスの原爆開発に対抗するための、核分裂による兵器(原爆)の開発を量子力学の物理学者として陣頭指揮する姿
2.妻や恋人(愛人)との悲劇的含めた関係性
3.赤狩り(共産主義者の追放)により、戦後にソ連・共産党との関係を疑われ事実上に公職追放される聴聞会の場面
これら3つの、原爆開発での物理学者の振る舞い、妻や恋人(愛人)との関係、共産主義者としてのスパイ疑い、にまつわる不安や深刻さは、時系列が織り交ぜられることで、それぞれの場面で溶け合い錯綜し、映画で人間の矛盾に満ちた深さを表現することに成功していると思われました。
私個人も、当時のアメリカによる焼夷弾による日本の都市への焼き払い空爆や、原爆の投下は、明らかな国際法違反だと思われています。
であるので、この映画が原爆被害を直接描いていない批判があることも理解します。
ただ一方で、日米の当時の戦闘で、特にペリリュー島や硫黄島や沖縄戦での日本軍の激しい玉砕的な抵抗で、日米双方に多大な犠牲が出ていたこと、沖縄戦での多大な犠牲が出ても日本は(沖縄戦と同様の)本土決戦をあきらめる気配がなかったこと、そもそも日本が中国や東南アジアを侵略的に民衆含めて攻撃していたこと、もっと言えば当時は国際法違反である民間人への攻撃をさしてどの国も考慮していなかったこと、元はと言えば西欧もアジアを植民地的に支配していたこと、など、双方の積み重ねられたそれまでの経緯描写が出来ない限り、この映画で1つの場面だけ切り取って一方的な加害者/被害者の描写をしなかったことは、私には許容範囲で理解は出来ました。
よって、映画としてこの『オッペンハイマー』を、原爆・水爆への強い拒否感も含む複雑な対峙を含めて、見事な作品であると私的には思われました。
多くの日本の観客も、一方的な加害者/被害者には分けられない、その複雑さを受け取ったと思われています。
鑑賞後復習が必要、予習もすれば尚理解が深まる
緊張感ある伝記映画
オッペンハイマーをIMAXで見た。
正直大雑把に映画の情報を見ていたので、会話劇が中心とは思いませんでした。
正直前半2度ほど気を失いかけました。中盤から実験のシーンの流れの緊張感には見入ってしまいました。
印象にあるのはやはりアインシュタインとの会話これがのちに重要な出来事を招いてしまうきっかけとなってしまうのだが。
広島長崎の描写が足りないという声もあるが、私的にはサラッと流してしまうのかと思っていたので、想像以上に出ていたと言う印象です。批判覚悟で言うならアメリカが作ったアメリカ人物理学者の伝記映画であるのだから仕様がないのかなと思う、そして中途半端に語るくらいであれば、映画で描かれくらいでいいのではと言うのが正直なところです。自分が思っていたより日本への投下の過程がでてたような気がする。原爆投下後記録の映画を見たオッペンハイマーが目を背けるシーンがある。そこに写っていたであろう映像は写真などで見た惨状だと想像できる気がする。自分の想像以上の被害に絶望する彼に、追い打ちをかける結論の決まっている公聴会見ていてイライラしてしまい、イライラするシーンになると鳴らされる行進するような、足音の演出に私もイライラして見てました。
最後のアインシュタインとの会話とその後の絶望した顔、天才同士通じるところがあるのでしょう、そして天才になりきれない普通の学者は嫉妬などで、本来の自分がなすべき目的を見失うのでしょう。と考えながら見ていました。
また、終映後友人と昔も今も女性は強いねと言う話になりましたオッペンハイマー夫人が夫に放つ「戦うのよ」は妙に印象に残っています。
この映画で、個人的に驚いたのは、オッペンハイマーの敵役ルイス・ストローズ役がロバート・ダウニー・Jrだったんだと全く気づきませんでした。
それが一番ビックリでした。
ほんとはどんな気持ちなのか気になる
気になってた映画だったので鑑賞!
第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」
これに参加したJ・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する
しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる
冷戦、赤狩り一激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだったー。
世界の運命を握ったオッペンハイマーの栄光と没落、その生涯とは
今を生きる私たちに、物語は問いかける
というのがあらすじ!
カラーとモノクロに分かれてましたけどモノクロが過去かと思ってたら逆でした笑
3時間はちょっと長かったかも…
それに映画にしたことで話の展開が早かった感じ🤔
ちょっとわからなくなった時もありました笑
ドラマでじっくりと描いて欲しかった
オッペンハイマーが核を作ったことでその連鎖で他の国も作りいつか世界を焼き尽くすんでしょうね
あと最後のアイシュタインとの会話は衝撃でしたね
それとオッペンハイマーが実際はどんな気持ちだったのか気になりますね
結果と責任
原爆を作る過程の話と
オッペンハイマーとストローズの委員会での戦い
メメントに似た構成で時系列が交互にでてくる。序盤が長い。ストローズとのバトルがメインの気がするがラストで自分が行った結果から逃れないことを思い知る。
賞賛は贈られる人のため出なく、贈る人や周囲の人のためであって、爆発は大気まで連鎖したで終わり。
この映画の評価も賞賛も数年後でいい
鑑賞後感傷に浸ってもむなしさが残る。
採点の通りとても素晴らしい映画でした。主に興奮させられたところ、映画後半にかけて複雑な気持ちになったことの2つに分けてレビューを書きたいと思います。
前者についてはストーリーの点で自身が工学を大学で学んでいることもあり大変興奮させられた。アインシュタイン、ボーア、(マクスウェルというセリフもあった気がしないこともない)など高校物理にも名を見せる科学者の名前があがり、ほんの70年前までアインシュタインが現実に居たなど想像もできず思わず笑みがこぼれてしまいました。
また近現代ということもあり当時の世界に入り込め、70年前の科学者たちが今につながる科学を歴史背景があるとはいえ、作り上げていったのかと思うと胸が熱くなりました。
回想的な映画の作りになっていったせいか、慣れるまでついていくのにも精一杯でしたが、後半になるにかけオッペンハイマーの微妙な心理変化や政治、当時の歴史背景などが自分の中でまとまっていってとても満足感あふれる映画でした。
後者について、後半の特にトリニティ実験前後にかけては涙がでてきて、考えさせられる内容でした。もしかしたら映画としてのメッセージは人の人生の頂点とその後についてかもしれないですが、日本人バイアス的なもの抱えながら鑑賞してしまいました。
本映画では広島、長崎に投下される直接的にシーンはありませんでしたが、トリニティ実験のような爆弾が70年前、普通に生活する人々の上に降りかかってきたんだと想像するとなんとも言えない気持ちになりました。普通に生活する人々とは当時の人々にとっては自身であり、親であり、友達であり、知り合いであり、本当に回りを歩いている普通の人なのだろうと思います。
もちろん東京大空襲など民間人の被害はありますが、トリニティ実験の映像と、自身の記憶に残る原爆ドームの皮膚がただれた蝋人形とのイメージとが重なり、鬱々とした心苦しい気分でした。
またその後のトリニティ実験成功、広島長崎での成功にかかるアメリカ人の反応は映画が終わった後も考えさせられました。
核抑止で収まる現在、人の命だけは団結して守ろうよという理想論も心をよぎるが、日常生活に置き換えて、そのような誰とでも仲良く、コミュニケーションが取れているような状況が身の回りでも取れていないのに、どうしてその理想論の着地点が考えられようかとむなしさが残りました。もしかしたら、そのように悶々と考え続ける程度が正義であり正しいのかもしれない。
工学者としては、科学者が使用についてどこまで関わるべきかという点にも少し考えさせられました。科学は科学そのものが単純にとても面白いですし、より深く探求しようと時間が進むにつれ発展してしまうものだとは思いますが、IPS細胞にかかる特許などその扱い方については少しは考え続けれたらいいなと思いました。
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