「よくもまぁこんなものを作ってくれたなと」オッペンハイマー 盲田里亭さんの映画レビュー(感想・評価)
よくもまぁこんなものを作ってくれたなと
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この映画。『オッペンハイマーは、悪人か仕事人か』を考えると、良くもまぁこんなものを作ってくれたなという程の泥沼にハマります。
彼は悪人であった。数十万人は死傷して、土地に甚大な被害を及ぼす爆弾を作った。たくさんの人や物は殺されたし、失われた。
彼は仕事人であった。国の為に爆弾を作り始めて、自分の意思が介入しないところで落とされた。人々は作った人では無く、落とした人を憎むだろう。
この2つ。どちらだろうと考え始めたら沼にハマる。
内容などについての話。
素晴らしい点
・賞賛する人々があげた歓声は、原爆被害者の阿鼻叫喚に聞こえる。
・賞賛と糾弾両方を描いた。
アレ?と思った点
・物理学者や科学者の名前、情報が多すぎて覚えにくい。
・共産主義などの知識が必要
つまり教養が必要なんですよ。教養のない僕には、知識の要らない善悪などの倫理や哲学の面で考えるしか無かったんです。事前知識があれば数倍楽しめそう。
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