「これから観るあなたへ。予備知識を少々」オッペンハイマー 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)
これから観るあなたへ。予備知識を少々
原爆の父と呼ばれる男が米国で成し遂げたこと、そして世界に"してしまったこと"をノーラン流の映画術で描ききった大作
純粋なエンタメと違って予備知識があるほうが分かりやすく感じたので私なりに少し
物語の大きな軸は一人の物理学者がいかにして原爆に携わり、大戦後に公職追放されてしまったか
そこに、
【追放に到るまでの密室での『聴聞会』】
【聴聞会を裏で主導したストローズ(ロバート・ダウニー・Jr)に関わる『公聴会』】
のエピソードがメインの流れに差し込まれる形で描かれる
その他としては、
・オッペンハイマーはユダヤ系、ゆえにナチスに核兵器開発で先んじられることをより恐れていた
・大戦後の米国ではソ連に対抗するべく反共産主義の強い流れがあった
・公聴会で議論されていたのはストローズが商務長官(日本でいう経済産業大臣)になれるか否か
この辺りを知っていると分かりやすいだろう
間違いなく見て損は無い作品なので、不勉強ゆえ「何を議論してるんだ?」となってしまった私と違う映画体験を皆さんが送れますよう
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