劇場公開日 2024年3月29日

「期待度◎鑑賞後の満足度◎ 先ず予想外に驚いたのは(脇役に至るまで)豪華なキャスト。2/3まではハッキリ言って(日本人として)少々胸糞悪かったが、最後まで観るとなかなか力作だとは思った。」オッペンハイマー もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0期待度◎鑑賞後の満足度◎ 先ず予想外に驚いたのは(脇役に至るまで)豪華なキャスト。2/3まではハッキリ言って(日本人として)少々胸糞悪かったが、最後まで観るとなかなか力作だとは思った。

2024年3月30日
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鑑賞方法:映画館

①この映画を観て思ったのは、そもそも人類が「量子物理学」を発見した時点で、(人類の本性から)遅かれ早かれそれを戦争の為の破壊兵器発明に適用するのは必然だったろう、ということ(だからアインシュタインは「量子物理学」には懐疑的だったのかも)。

だから、オッペンハイマーが天才だから原爆を発明できたのではなく(その証拠にドイツも日本もロシアも核爆弾の研究はしていたし)、偶々ドイツ(ナチス)・日本・イタリアと連合国との第二次世界大戦という格好の実演の場があるという時期にオッペンハイマーが巡り合い、原爆を作ることになった。
結局、核兵器は人間が宇宙を解明していく過程で必然的に産み出されるものだったのだろうと言うこと。※かといって、核兵器の抑止力が必要悪だとか広島・長崎への原爆投下を必然的なものという意味で言っているわけではありません。

②そういう意味では、オッペンハイマーはどちらにせよ人類の誰がが請け負わざるを得なかった役割に偶々つかされた運命論的に言えば悲劇的な人だったと言えるかもしれないが、映画は残念ながらそういう役割を受け入れ果たさねばならなかったオッペンハイマーの内面を描ききっているとは言えない。

もーさん