「もしもシリーズな忠臣蔵コメディー」身代わり忠臣蔵 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
もしもシリーズな忠臣蔵コメディー
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通常スクリーンで鑑賞。
原作は未読。
ムロツヨシの緩急巧みな演技によって、コントみたいな笑いあり、大石内蔵助との思わぬ友情物語あり、そしてひとりの男の成長と決意に涙ありな、あらゆる方位に目配りされた見事なエンターテインメントになっており、とても面白かった。
とんでもない異説を史実に違和感無く絡めて、「真実はこうだったのではないか?」と思わせる強い説得力があった。孝証と大石の友情の行方や如何にとハラハラさせておいて、伏線の効いた落としどころを見せるクライマックスも上手い。
討ち入りもちゃんと描かれていて、堀部安兵衛と清水一学の一騎打ちは、待ってましたとばかりに興奮してしまった。首級の奪い合いがどんどんラグビーみたくなってしまうシーン、不謹慎だなと感じつつもとてもコミカルで笑ってしまった。
土橋章宏原作・脚本の作品は、「超高速!参勤交代」シリーズなどしかり、やはり決して裏切らぬ面白さである。
時代劇が少なくなり、衰退が危惧される昨今、ライトなコメディー作品で若者たちをターゲットにするは妙策だ。
本作がきっかけになって、時代劇ファンの裾野が若年層に向かって少しでも広がれば良いなと願わずにいられない。
[以降の鑑賞記録]
2024/09/17:Amazon Prime Video
※修正(2024/09/17)
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