「若松孝二監督を取り巻く青春群像劇!!」青春ジャック 止められるか、俺たちを2 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
若松孝二監督を取り巻く青春群像劇!!
若松孝二の魅力に惹かれ、
映画の魅力に取り憑かれた若者たち。
①
ひとつは、
若松孝二が名古屋で作った映画館「シネマスコーレ」の事。
1983年に若松プロダクションが立ち上げたミニシアターで、
40年経た今も現役です。
支配人を頼まれた木全純治(東出昌大)が、途中から経営を
バトンタッチして、営業を続けている。
スクリーン一つ、座席数51のミニシアター。
今はアジア系の映画を主に上映しています。
ラストで木全さんの実物が見られます。
ほんわかしてます。
②
もう一つは、若松孝二に傾倒して「弟子になりたい・・・」
その一心で、見送りに行った名古屋新幹線駅で、飛び乗って
東京へ着いて行ってしまう、
【井上淳一、19歳】
井上淳一はこの映画の監督・脚本家ですよー。
この映画の半分は井上淳一の若松孝二にくっ付いて映画の世界を
不器用に泳いだ半生記でもあるのです。
【俺の視界に入るな!!】
何度、若松監督に怒鳴られたことでしょう。
ホントか?
嘘か?
井上君は自分に才能があまり無い・・・いつもそう言うし、
そう思っている
若松孝二のパワーとエネルギーをみていると、
非力を感じちゃうんだろうね!!
それでもやめられない、
《止められるか俺たちを!!》
映画が好きなんだもん。
映画館支配人として、でも、
受付のモギリのアルバイトとして、でも、
映画へ通う人として、でも。
今回の「侍タイムスリッパー」のムーブメントをみて感じたこと。
自主制作映画にも、凄く大きな可能性があること。
下積みの俳優の中には、なんと実力のある無名な役者が、
ひしめき合っていること。
映画が好きなんだ俺たちは!!
止められるなら、止めてみろ!!
若松孝二は、いつも応援していましたね、
映画好きの若者たちを。
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