「洋の東西で、子どもの見る悪夢も違うのかな?」ドラキュラ デメテル号最期の航海 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
洋の東西で、子どもの見る悪夢も違うのかな?
1897年と言えば、先日公開された『エリザベート1878』のエリザベートの亡くなる前年。
何世紀かにわたり、ドイツ語圏諸国を神聖ローマ帝国として束ねていたハプスプルク家がオーストリア=ハンガリー帝国として終焉に向かっていた頃(だったと思います)。
第一次世界大戦が1914年からだから、宗教と自然科学は違うものとして認識する人も相当に増えてきた頃なのだとも言えそうです。
写真や映画もぼちぼち普及し始めてた頃でもあるし。
それでもまだ、人間の手に負えないものは、悪魔の所業として捉える人もたくさんいた時代だったのですね。
小さい頃から神父さんや牧師さんから、人間の罪と罰、天国と地獄などの話を聞かされていたら、そりゃもうネガティブな想像力が働いて、あんな怖い怪物も生まれてしまう。
ところで、1900年頃の日本の子どもたちにとって怖い夢ってなんだろう。鬼とか妖怪よりも、地震雷火事親父の方が怖いものとして夢を見ていたのかしらん。
神様の怒りを買ったり、地獄や悪魔の夢を見て眠れなくなるよりも、なんだか健全な気もするけど、どうなんでしょう?
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