「Doggy」スラムドッグス ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Doggy
飼い主に捨てられたワンちゃんの復讐劇とか面白いやろなーとワクワクしながら鑑賞。吹替版の方で観ました。
ダメ飼い主のダグに捨てられて、それでも愛だと思っていたけれど、野良で過ごしていたバグや、不憫な立ち位置にいるマギーやハンターと過ごしているうちに、段々と怒りが湧いてきてち○ぽを噛みちぎってやるというえげつない最終目標を立てて進めていく物語です。
それぞれが抱える事情を吐露しながら、自分の本当の姿を追い求めるというのが一つの本筋なので、小さな変化がワンコたちを突き動かすというところはジョークを交えつつも真面目にやっていたのは好印象でした。
スタンドバイミーの名シーンや、ビートルズの有名なジャケットのオマージュシーンがあったのもロードムービーを加速させていて良かったです。
怪しいキノコを食べてしまって幻覚を見まくったり、その反動でウサギを殺しまくったり、途中で警察に捕まったり、そこから脱出するためにうんちをしまくったり、仲違いしたりもしますが、基本的にはスムーズに進んでいくのでライド感で楽しめます。
最終的にレジーはダグの家まで到達して、友達も到着。4匹でダグを翻弄して、家具も建物もボッコボコ、3匹で身動きを取れなくしてからのおち○ぽ様も噛みちぎるのを本当にやってのけたので拍手喝采でした。
中々この手の作品はやらずにハートフルに落ち着けようとするんですが、もうごと食いちぎって、その上家まで燃やしてしまうというはしゃぎっぷりにはニヤニヤしてしまいました。
その後バグは遭難していた少女の飼い犬に、マギーは警察犬の仲間入り、ハンターはセラピー犬を続けながらマギーに想いを告げてハメハメ。レジーは野良のボスになって縄張りを仕切るというそれぞれの変化を遂げました。ハンターとマギーのハメハメが1番シュールで好きでした。
吹替陣は安定しており、秋山さんのハマりっぷりは最高です。ロバートや単独でのコントと同じく、独特な語りから繰り出されるフレーズの破壊力が楽しかったです。
本職のツダケンと森久保さんの安定感。低いイケボから繰り出される"遠吠え〜"も良かったですし、森久保さんはずっとパワフルな感じ、本職は違うよな〜と思いました。
森川さんは過去最高のクズっぷりでした。何故か他のキャラで変換してしまうと笑っちゃうんですが、ダグとして見ると救いようの無いクズがそこにはいました。
マギー役を演じるマギーさん、特段上手いというわけでは無いんですが、声質が良いのもあって、マギーというキャラの優しさはビンビン伝わってきました。
ワンコに対しての虐待シーンやそういうのを感じさせるセリフがあるのは犬好きにとってはかなり辛いところだと思います。突き飛ばすシーンは胸が痛かったです。
大爆笑とまではいかずとも、どのシーンでもクスクスと笑えますし、しっかりと下ネタを炸裂させていて楽しかったです。おちん○様は噛みちぎられないように注意したいなと思いました(どんな締め方やねん)。
鑑賞日 11/17
鑑賞時間 9:20〜11:05
座席 F-2