「なんて事をさせるんだい!」ルー、パリで生まれた猫 奇妙鳥さんの映画レビュー(感想・評価)
なんて事をさせるんだい!
正直言うと猫より犬派です。
(ランボーはあまり好みで無かった…)
この映画は、単に猫好きがその可愛さを堪能するだけの作品ではなかった。
ニンゲンを含めたあらゆる動物の関係性のバランスを考えさせられた気がした。
何かを選択した時、選択しなかった一方を手放す、何をどちらを選ぶかは本人であるべきだろう。
何かを守る、自身を貫く、生きる為に、辛くさせない為に…、理由なんてなんでもいいしむしろ理屈なんて要らない。
なんてモノを観せてくれるんだい!感銘うけた。
演技というか、撮影も違和感無くてスムーズ、背景も野生の色彩がスクリーンに映えてた。
山中の音が臨場感満載。これを観る前に仕事で山の中をはい回ってたが、そこで耳にした樹のしなる音がそのまんま劇場で響いてて、山林の音そのままだったのにも感動。
決して愛猫家では無いけど、充分に愉しめた作品だった。
こんな秀逸な作品なのに、スクリーン独り占めの貸し切り状態なのは、得したようで寂しい気分……もっと評価されていい!
コメントする