「先にオトナになった、ルー。」ルー、パリで生まれた猫 MEIさんの映画レビュー(感想・評価)
先にオトナになった、ルー。
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ルーは子猫の頃から好奇心旺盛だった。小さな小さな体で行きたいところへ行き、抜け出したりして、すごく活発だった。ルーの目線で見る鳩は新鮮な気持ちだった。鳩からの圧力を体験できるなんて思わなかったよ。ルーは「おうち」にはない楽しさをたくさん知ってしまって、途端に窮屈に感じてしまったんだな。いつ命が狙われるかも分からない森の世界で、恋なんてものも知ってしまったし。白猫が呼ぶ声、「ルー!」って聞こえた、はっきり聞こえた。なんだかそれがとても切なかった。そりゃあ、家猫の猫生ではなく、自立を考えてしまうよね。「もうあの頃のルーじゃないよ」と魔女は教えてくれたけど、ちゃんとお礼を言って、本心を伝えたと思う。今は10歳で少女のクレア。あなたにやりたいことができた時、好きな人ができた時、ルーの気持ちがもっともっと、分かるんじゃないかな。大人になるのも悪くないよ。
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